世界最大の楽器関連展示会、NAMM Show 2004でEDIROLから10in10out装備のFireWire対応オーディオインターフェイスFA-101およびUSB接続の小型軽量キーボードPCR-1が発表されました。まだ不確定要素もあるようですが、その詳細情報を入手しましたので、紹介したいと思います。
■USB 2.0ではなく、IEEE1394対応のオーディオインターフェイスをEDIROLが開発
2003年春にUSB 2.0対応のオーディオインターフェイス、UA-1000が発表され、話題となりました。私がなんとなく予想していたのは、次はUSB 2.0対応で入出力ポートの数を減らした廉価版が登場するのではと思っていたのですが、だいぶ予想外の展開の製品が登場してきました。
そう、今回登場したのはFA-101はUSB 2.0ではなくIEEE1394=FireWire対応のオーディオインターフェイスで、ハーフラックに10in10outを装備したというものだったのです。FAはFireWire Audio Captureの略となっています。UA-1000が青いボディーであったのに対し、FireWireだから赤いボディーだとかなんとか(笑)。デザイン的には違うのですが、YAMAHAのUW-500をちょっと思い出してしまいました…。
ハーフラックではあるものの、アナログで8in8outを装備するとともに、S/PDIFの光デジタルで2in2outを装備して、計10in10outとなっています。また、アナログのうち2入力に関しては、例によってXLR・フォン兼用の端子をフロントに持ち、コンデンサマイク用のファンタム電源にも対応しています。もちろん、ギターやベースを直接入力できるハイインピーダンス対応の機能も装備しています。また、MIDIについても1系統の入出力が用意しています。
UA-1000のようにadatインターフェイスは装備していませんでしたが、FA-101の大きな特徴は24bit/192kHzに対応しているということ。MOTUがFireWire対応の24bit/192kHzオーディオインターフェイスとして896HDを発表しているほかは、まだほとんどなかったと思いますから、非常に低価格な製品として登場してきたというのは画期的なことといっていいでしょう。