■Sound it! 3.0 LE-SBをバンドル
このUSB Sound Blaster Digital Music PXのもうひとつ大きなポイントはインターネットの波形編集ソフト、Sound it! 3.0 LE-SBがバンドルされていることです。これは、WindowsとMacのハイブリッドとなったCD-ROMが用意されており、これを使うことで、一通りの編集作業ができるようになっています。従来からSound Blasterシリーズにバンドルされていたクリエイティブ製のWave Studioというソフトよりもはるかに高機能で、なかなか使えるソフトです。市販のSound it! 3.0と比較すると、
・ASIO対応
・CDライティング非対応
・MP3エンコード非対応
という制限はあるものの、編集機能はまったく同じになっているのです。
■USB Sound Blaster Digital MusicでもMac対応になっている?
ところで、価格的に見るといずれもオープン価格ではあるものの、USB Sound Blaster Digital Music PXよりも、USB Sound Blaster Digital Musicの色違い製品のほうが安いようです。でもスペック的にも、形的にもそっくりですから、ちょっと思うのは、もしかして、USB Sound Blaster Digital MusicでもMac OS Xで利用できるのではないか?ということです。
そこで、試してみました。そう、USB Sound Blaster Digital MusicがMac OS Xで動作するかどうかについてです。実際やってみたところ、何の問題もなく動作してしまいました。「DIGITAL ONLY」と「DIGITAL/ANALOG」の切り替えスイッチの動作についても同様ですね。が、大きな問題が1点。録音のほうがきちんとできないんですね。どうもハードウェア的に一部いじっているとのことで、完全に同じものではないようです。もちろん、再生についてクリエイティブでは非サポートであるし、波形編集ソフトであるSound it! 3.0 LE-SBもバンドルされていませんから、この買い方が正しいかどうかは、ユーザーのみなさんの考え方次第ですが……。
ともかく、こうした形で、Sound BlasterのMac対応が第一歩を踏み出したわけです。まだ、Windows版と比較すると、いろいろと制限はありますが、ぜひこれについてはMac対応はもっと進めてもらいたいし、ドライバやバンドルソフトを拡充させて、より使いやすい製品にしていっていただきたいところです。
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