■VSTプラグインエフェクトとしても利用可能
ところで、このVOID Modular Systemは単にVSTインストゥルメントのソフトシンセとして使うだけでなく、VSTのプラグインエフェクトとしても利用できるのがすごいところです。もともとモジュールとしてコンプレッサを入れて9種類のエフェクトが用意されていますが、これらを組み合わせることで、より複雑なエフェクトを作ることができ、それをプラグインのエフェクトとしてそのまま利用できてしまうのです。もっとも、VSTインストゥルメントとしてVOID Modular Systemを起動しても、VSTプラグインエフェクトとして起動しても画面的にはまったく同じ。これらをうまく使い分けることによって、幅広い応用が利きそうです。
7月に発売されたVOID Modular Systemは、10月に1.02とバージョン番号が上がるとともに、いくつかのモジュールも追加されています。また、7月末には英語版もできて海外への販売も開始されるなど、小さな日本の会社ながらなかなかがんばっているようです。現在のところWindows版のみですが、将来的にはMac版のAudioUnits対応も行いたいとのことですから、今後が非常に楽しみです。ぜひ、これからも世界に発信する日本のソフトシンセメーカーとしてがんばっていただきたいところです。なお、無料の体験版もPSOFTのサイトからダウンロードすることができるので、興味のある方はぜひ試してみてください。
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