DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

国産の超マニアック・モジュラー型ソフトシンセ登場 VOID Modular System(3ページ目)

日本のPSOFTという会社からVST対応のモジュラー型ソフトシンセが登場しました。かなりマニアックなソフトで、シンセ好きには非常に魅力的な音源です。今回はそのVOID Modular Systemを紹介します。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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■VSTプラグインエフェクトとしても利用可能

VOID Modular Systemところで、このVOID Modular Systemは単にVSTインストゥルメントのソフトシンセとして使うだけでなく、VSTのプラグインエフェクトとしても利用できるのがすごいところです。もともとモジュールとしてコンプレッサを入れて9種類のエフェクトが用意されていますが、これらを組み合わせることで、より複雑なエフェクトを作ることができ、それをプラグインのエフェクトとしてそのまま利用できてしまうのです。もっとも、VSTインストゥルメントとしてVOID Modular Systemを起動しても、VSTプラグインエフェクトとして起動しても画面的にはまったく同じ。これらをうまく使い分けることによって、幅広い応用が利きそうです。


7月に発売されたVOID Modular Systemは、10月に1.02とバージョン番号が上がるとともに、いくつかのモジュールも追加されています。また、7月末には英語版もできて海外への販売も開始されるなど、小さな日本の会社ながらなかなかがんばっているようです。現在のところWindows版のみですが、将来的にはMac版のAudioUnits対応も行いたいとのことですから、今後が非常に楽しみです。ぜひ、これからも世界に発信する日本のソフトシンセメーカーとしてがんばっていただきたいところです。なお、無料の体験版もPSOFTのサイトからダウンロードすることができるので、興味のある方はぜひ試してみてください。
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