国産メーカーのものも、海外メーカーのもの、ノーブランドのものも外見は同じ形をしていますが、やはり特性は異なるため、ドライブとの相性問題というのも出てくるのです。また各メディアには、それがどこのメーカーのメディアで、どの型番のメディアなのかという情報が入っており、それをドライブ側が読み取れるようになっているのです。そして、そのメディアによってレーザーの書き込みの強さを調整するようになっているため、ドライブが知らないメディアには正確なレーザー照射ができず、うまく書き込めないケースが出てくるのです。CDライティングソフトによっては、どのメーカーのメディアなのかが表示できるものもあるので、試してみると面白いでしょう。
もうひとつのコツは、書き込み速度を落としてみることです。これについては明確な根拠があるわけではないのですが、経験的にいって書き込み速度を落とすとうまくいくケースが多いのです。また一般的には等速=1倍速で書き込むと音質が向上するといったことも言われています。
そして3つ目はドライブ自体を交換してしまうことです。ただ、どれを選べばいいのかというのは難しいところ。最新のものならどれでもいいというわけでもないのです。巷でよく言われているのは、Plextor製のSCSIのドライブがいいとか、YAMAHAのAudio Master対応のドライブがいい、といったことですが、一概には言えないので、この辺はいろいろな評判を元に自分で探してみてください。
デジタルで書き込んだデータなんだから完璧に行って当たり前、音質が変わるわけがないじゃないか、と思うところですが、CD-R/RWに関してっだけは結構微妙な問題がたくさんあって、理論通りにいかないのが難しいところです。そして再生はできるけれど、音質が落ちてしまうということも実際にあるのです。この辺に関しては、私がインプレスのAV WatchというサイトでやっているDigital Audio Laboratoryという連載で詳しく検証しているので、興味のある方はご覧になってみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。