■SONARの下位バージョンとして登場
歴史あるシーケンスソフト、CakewalkがDAWソフトとして2年前に生まれ変わったのがSONAR。MIDIシーケンス機能は完成された従来のものを踏襲しつつ、強力なオーディオ機能を搭載し、プラグイン型のオーディオエフェクトやソフトシンセが使えるようになったというものです。またACIDと同様のループシーケンス機能を搭載し、WAVデータを貼り付けていくだけで簡単に曲ができあがってしまうというのも大きな特徴です。
そのSONARは昨年SONAR 2となり、使い勝手の面などを大幅に向上させるとともに、ReWire2.0に対応したり、ドラム入力機能を強化するなど機能面でも向上しています。さらにアップデートによって2003年8月現在、SONAR 2は2.2というバージョンになっています。この2.2では、オーディオドライバに従来からのWDM/MMEに加え、ASIO 2.0が使えるようになり、オーディオインターフェイスの選択の幅が大きく広がったというのがポイントです。
もちろん、SONAR 2には簡単には語り尽くせないほど豊富な機能が搭載されており、一通り解説するだけでも一冊の本になってしまうほどです(実際、ガイドである私、藤本自身もMASTER OF SONARという単行本を6月に出版したところです)。ただ、このSONAR 2は標準小売価格が58,000円と結構高価であり、はじめてのユーザーが手を出すのにはちょっと躊躇しそうな価格です。まあ、SONARに限らず、CubaseもLogicもPerformerもこれと同程度かそれ以上の価格なわけですが、機能的にほとんど変わらない下位バージョンが28,000円という半額以下で登場したのです。名前はCakewalk Home Studio 2004。SONARという名前は入っていないものの、まさにSONAR 2直系のソフトとなっています。