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【製品レビュー】統合型ソフトシンセ Orion Platinum(2ページ目)

シェアウェアの時代からたびたびDTMマガジンなどで取り上げられていたOrion。これがパッケージ化され、国内でも発売されるようになりました。果たしてどんなもので、使える音源なのでしょうか。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■数多くのシンセ、サンプラー、ドラムマシンを搭載

では、そうした中でOrion Platinumはどんな特徴を持っているのかが気になるところです。そこで、このソフトのポイントとなるところを少し追ってみましょう。まずは肝心のシンセ部分についてです。

Orion Platinumは基本的にはInsertメニューから音源を選ぶとそれが画面に表示されるとともにそれが1つのチャンネルとなってミキサーに追加されるという仕組みになったソフトです。このメニューには数多くのソフトシンセが並んでいるのですが、大別するとドラムマシン、サンプラー、アナログシンセを中心とした各種シンセ類となります。このアナログシンセ/ウェーブテーブルシンセだけを見てもUltran、Tomcat、Wasp、Monobass、Wavefusionなどさまざまな音源があり、デザインも違えば音も結構違うのです。また、Plucked Stringという物理モデリングシンセまであるなど、かなりのバリエーションがあります。


サンプラーについても、なかなか強力なもので、いろいろなフォーマットをサポートし、音源をいじるパラメータもいろいろと用意されています。WAVファイルをサポートしているのは当然として、SoundFont2もサポートしているので、いま世の中にある数多くのライブラリを利用することができます。さらにKurzweil (K2000)フォーマットや、AKAI(S5000とS6000)フォーマットをサポートするなど充実しています。また、インストールCD-ROMには約600MBのサンプリングデータが収録されており、ピアノやギターのアコースティック系からストリングス系、テクノ系など非常に多くの音色が用意されており、メニュー画面から選んですぐに使えるようになっているのはとても便利です。


一方、ドラムのほうも基本的にはサンプリングドラムとなっているようですが(それとは別にアナログドラムシンセも用意されている)、こちらのほうも音色は非常に多彩で普通のドラムキットも数多くあるし、インダストリアル系サウンド、808、909といったビンテージ系サウンドなど選択肢は豊富です。いずれも画面は同じで、いずれもステップシーケンサタイプのものになっているので、扱いはいたって簡単です。作ったステップは、パターン登録していくことで、曲を作っていくことができます。


このように音源を追加していくと、自動的にミキサーにチャンネルが増えていきます。このミキサーのチャンネル数が音源の数となっているわけです。まあ、この音源のほかにもオーディオトラックをそのまま置くこともできるようになっているのですが、これについてもとても分かりやすい構造です。このミキサーを見ても分かるように、各チャンネルごとにEQの設定ができるほか、インサーションエフェクトを入れたり、センドエフェクトを設定することも可能です。


なお、ドラムマシン以外でのシーケンスデータについても考え方は簡単です。各音源上部にある鍵盤のアイコンをクリックするとその音源用のMIDIトラックがピアノロール画面の形で現れるので、ここでデータを入力していけばいいです。もちろんリアルタイムレコーディングはできるし、クォンタイズや各種編集機能も揃っているので、一通りのことはこれでできてしまいます。
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