DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

【シリーズ テクニカル用語徹底解説】その4 デジタル端子、S/PDIFとは(3ページ目)

オーディオ用のデジタルインターフェイスの代表、S/PDIF。同様の言葉で、光デジタル端子やオプティカル、Coax、同軸……などあります。これらは何がどう違うのか、ここできれいに整理してみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■光と同軸のコンバータもある

 このS/PDIFではCDと同じ16bit/44.1kHzという信号を流すケースが多いのですが、32kHzや48kHzの信号も送れるほか、24bit/96kHzといったハイクオリティーな信号を伝送することも可能です。

 しかし、気になるのは光と同軸の関係です。いくら同じS/PDIFという規格だといっても、光と同軸=電気では物理的な特性がまったく違い、お互いを接続することはできません。とはいえ、同じS/PDIFであるため、流れているデジタル信号そのものは、まったく同じなのです。

 なかには、光端子を装備したプレイヤーの信号を同軸のみを装備したレコーダーに取り込みたいとか、反対に同軸のみを搭載したパソコンの出力を光のみを搭載したMDデッキに取り込みたいといったニーズもあるのではないでしょうか?

 そんな人のために、光・同軸コンバーターといったものが市販されています。たとえばオーディオテクニカが出しているAT-DSL1などがその例で、定価で6,500円という比較的安価なものです。


 もちろん、こうしたものを使わなくてもパソコン用のオーディオインターフェイスとして光と同軸の両方に対応したものが数多く発売されています。たとえば、EDIROLのUA-5やESIのWaveterminalU24などはUSB接続で誰でも手軽に扱えるものです。

またPCIバスに接続するタイプのボードならCreativeのSound Blaseter AudigyをはじめM-AudioのDelta Dio 2496、ECHOのGina、STAのDSP24 Value、RMEのHammerfallシリーズ……と本当に数多くの種類が存在しています。これらを使うことでどちらでも利用することが可能になるわけです。



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