以上の情報からも分かるとおり、エディロールとしては、かなり気合いの入った製品のようです。M-AudioやRME、MOTU、ECHOをはじめとする海外勢の各社がプロスペックの製品をいろいろと出している中、エディロールにおける現状のハイスペック製品はUA-5やUA-700止まりとなっています。もちろん、その上にはPCIバスで接続するブレイクアウトボックス型のDA-2496がありますが、どうも一般的にはインパクトが薄くなっています。
USBデバイスの製品を積極的取り組んでいるエディロールの意向としては、やはりPCIバスの製品よりも、USB製品に力を入れたいようで、UA-1000はまさにフラグシップモデルの登場という位置付けのようです。
現在、IEEE1394を利用したオーディオインターフェイスをMOTUやpresonusが発売していますが、ちょうどそれらの対抗という位置付けになるでしょう。たとえば、比較的近い製品としてはMOTUの828という8イン8アウトのオーディオインターフェイスがあり、現在10万円程度で販売されています。音質などについては、評価していないので、分かりませんが、プリアンプを4つも搭載したり、S/PDIFに加え、ADATの入出力を装備するなど、スペック的にいえばUA-1000のほうが、明らかに上というものに仕上がっています。とはいえ、10万円という価格はひとつの大きな壁となるものなので、これ以下の価格で、もし可能であれば8万円前後の価格で登場してくれると結構ヒットする製品になるのではないでしょうか。現在のところオープン価格と発表されているので、、実際にどうなるかは気になるところです。
なお、UA-1000で1つネックになるのは対応マシンです。IEEE1394はMacに標準に搭載されており、Windows系マシンでも少しずつ搭載してきている一方、USB 2.0は現状においてはWindowsが中心であり、Macではまだ標準サポートされていません。そのためもあって、今回のUA-1000は今のところMacは非サポートで、WindowsもXPのみの対応ということになっています。今後、もしMacがUSB 2.0を搭載してくれば、それに対応するのでしょうが、これについてはまだ未知数といったところでしょう。
もうひとつ気になるのは国内での発売時期です。これについても、まだ未定とのことですが、いろいろな情報を総合すると、すぐに発売というわけではなさそうで、夏ごろになる模様ですが、詳細が決まり次第、またお伝えしたいと思います。
UA-1000の詳細なスペックについては、次ページにまとめておきました。