■DTM初心者のためのパッケージ「ミュージ郎ネットスタジオ」
すでにお伝えしているように、EDIROLの春の新製品ということで、数多くのDTM関連新製品が登場しました(詳細は【新製品情報】EDIROL春の新製品群発表をご覧ください)。
今回の製品群の中で、ひとつ注目すべきなのが、本当のDTM初心者にとっての製品が登場したことです。EDIROLをはじめとするメーカーのここ最近の傾向はハイエンドに寄ったマニアックな製品が増えていて、初心者には難しかったということがあります。それに対し、EDIROLは
ミュージ郎ネットスタジオ
という、完全に初心者ユーザーをターゲットとしたエントリー製品を投入したのです。
ミュージ郎という名前からも、お分かりの方は多いと思いますが、これは、パソコンとこれさえあればDTMが即楽しめるというパッケージ製品となっています。つまり、ハードウェアとソフトウェアをセットとした製品なのです。
具体的にいうと、ハードウェアとしてはGMレベル2、GS、XG liteという規格に対応したMIDI音源である
SD-20
ソフトウェアとしては、今話題のシーケンスソフトであるSONARの入門版である
ミュージッククリエーター(ネットスタジオ対応版)
がセットになっているのです。音源自体、入門用とはいえ、なかなか強力なもので、
●パート数 32
●最大同時発音数 64
●音色数 660
●ドラム音色セット 23
という堂々としたものです。また、ACアダプタもついてはいますが、USBからの電源で動作してくれるので、非常に手軽に扱えるのも特徴となっています。
ここで気になるのが「ネットスタジオ」というネーミングです。実はこれ、インターネットと連動するパッケージとなっており、
ミュージ郎ネットスタジオ専用Webサイト
というものがあり、ここにアクセスすることで、初心者ユーザーのために役立つコンテンツがいろいろと用意されているのです。具体的にいえば、ミュージ郎ネットスタジオに対応した曲データや「キットでらくらく曲づくり」、「バンド・スコアに挑戦!」、「曲づくりチョイテク講座」といった活用法、また一般的知識を付けるものとして「パソコン・ミュージックの基礎知識」、「Q&Aコーナー」などなかなか充実しています。
これらコンテンツには有料のものと無料のものが存在しますが、無料のコンテンツだけでもかなり利用価値が高くなっているのが嬉しいところでしょう。このサイトを使うことで、初心者ユーザーでも気軽にDTMの世界へ入り込めるというわけです。