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受かる自己PRの書き方とPRポイントとは?NG例文付き

就活において自己PRは必須ではありませんが、あれば企業の人事は必ず見ます。職務経歴書の最後に付け足すといいでしょう。採用担当者がチェックしている具体的なポイントをNG例文も交えてお伝えします。自己PRポイントを明確にし、好まれる書き方をしましょう。

執筆者:高野 秀敏

自己PRの書き方とPRポイントとは?NG例文付き

自分の言葉で自分の体験を、具体的にアピール!

自己PRは提出必須書類ではありませんので、なければ選考されないというものではありませんが、書いてあると企業の人事としては必ずみるポイントとなります。ですので、職務経歴書の最後に1枚付け足しておくといいでしょう。そこで、採用担当者がチェックしている具体的なポイントをNG事例も交えてお伝えします。
 
<目次>
 

自己PRの書き方・企業の採用担当者のチェックポイントとは?

能力や実力がきちんと伝わる自己PRを作成しよう

能力や実力がきちんと伝わる自己PRを作成しよう

採用担当者は、自己PRであなたの性格や長所、仕事への姿勢、価値観を知ります。自分の言葉できちんと書いている人もいれば、ありきたりの言葉だらけでいかにもサンプルやマニュアル本を写したとすぐにわかるような人もいます。ここでは自分の言葉で、自分が体験を通じでアピールできることを書いているかどうかがよく見られています。以下で、採用担当者が自己PRのどこを見みているのかを紹介します。

■キャラクター(性格や長所など)
社風や求める人物像に合っているかどうかを見ます。意見をはっきりいうタイプや個性的なタイプを好む会社もあれば、順応性が高く協調性がある人を好む会社もあります。同じ会社でも創業期など初期の頃は尖がっている性格の人が欲しいですが、組織が大きくなるにつれて協調性が高いタイプが欲しいなど、時期によって求める人物像が変ることがあります。

■仕事の志向性
ゼネラリスト志向かスペシャリスト志向かは、人によって違います。またマネジメントなど昇進欲求が高い人もいれば、プレイヤーとしてしっかりと業務をやっていきたいというタイプの方もいます。

■自己をどれだけ客観的に見つめられているか
人は、自分の悪い面をなかなか認めたがらないもの。しかし、あまりにも自己認識の甘い人はマネジメントもしづらく、周囲との摩擦を生む結果にもなります。年齢に応じた、精神的な成熟度などを見られています。

■仕事へのコミットメント力
任せられた仕事に対する責任感がない人は、例えどんなスキルがあったとしても期待以上の仕事をすることはありません。安心して仕事を任せられるかどうか、という点を見ています。
 

自己PRで伝える要素

年齢別や職種別、未経験の場合で伝えたい内容をまとめました。

■26歳まで
特に1、2年目の人は、営業や経理など自分の職種をアピールしすぎると、面接が受かりにくくなることがあります。企業は、第二新卒はゼネラリスト採用をしたく、職種によらず何でもやって欲しいと思っている傾向があるからです。

その場合に、自分がしてきた仕事の強みばかりをアピールしすぎると、職種への思い入れが強すぎると判断され落とされてしまう場合もあります。企業がどんな人を求めているかは、会社のホームページや採用ページを見ると分かるので、必ず確認してください。

■30歳以上
企業としては、マネジメントができるかどうかを期待していることが多いです。マネジメント経験があれば、どのようなことを意識してマネジメントをしてきたのかや、メンバー数や構成などを明記してください。

面接でも、マネジメントとして心がけていたことやエピソードが求められます。マネジメント経験がなくマネジメント志向もない場合は、年下の上司でも問題ないことや、職種として専門性が明確に高く成果が出せる即戦力人材であることをアピールしてください。

年下の上司の経験がない人は想像がつかないかもしれませんが、採用する側は年齢を意識していることがよくあります。しかし、面接では聞きにくいこともあり、企業からは質問しない場合もあります。職務経歴書に書くのも面接戦略としてはポイントが高いでしょう。

■未経験の特徴
未経験の場合は、それまでの経験よりも意欲や吸収力、可能性を見ています。これまでの経験で得たスキルを話すよりも、その時にどう考えどう動いたのかなどが伝わるように、意識して話すとよいでしょう。

次に実例を見ながら考えていきます。
 

自己PRの書き方

自己PRは定量的、定性的な表現を心がけて

自己PRは定量的、定性的な表現を心がけて

自己PRは、どんな切り口で伝えるかが重要。表現方法として、以下の点を意識して入れましょう。

1.定量的に良さを伝えること
数字を使って自分の良さを伝えることが重要です。なぜかと言うと、面接官は初対面がほとんどで、あなたのことはよく知らないため、数字を用いることで具体的にこれまでの経験を伝えることができるのです。

自己PRの駄目な例として、「熱意をもってがんばりました」「粘り強く努力した」などといった抽象的な表現。営業職ならば、部署に何名営業部員がいるなかで具体的に何番だったのか、そして成果があるポイントは何だったのかを、具体的に書いてあることが重要です。

そこで、新規開拓営業の仕事を参考にし、自己PRの事例を紹介します。

「私は、仕事の質を重視していました。仕事の量とは具体的には、企業へのアポイント数があります。だいたい1ヶ月に20件ほどの担当者にお会いするのが普通です。しかし、私は26件から30件ほどお会いしていました。
どうしてそれだけのアポイントがとれたかといいますと、新聞やニュースでその会社の情報を得た際にすぐに電話をかけ、自社のサービスと絡めた提案を簡単にお話ししていたからです。その時に、具体的にどのくらいのコスト削減につながるか具体的な数字も伝えます。そうすると担当者は興味を持ってくれ、一度話を聞いてみようという気持ちになってくれました。
このような提案ができるようになるために、各企業情報に関しての情報収集は普段から行っており、またアイデアが枯渇しないよう、あらゆる異業界の方々との交流をし、自分に刺激を与えています」

となります。この自己PRからは、営業スタイルや実績、スキルアップ方法などが伝わります。

2.定性的に良さを伝えること
「○○の状態を○○にアップさせた」といったように、ある状態を向上させた事実を話すといいでしょう。

例えば、チーム内のモチベーションがあがらない状況にどう対応したか、それについて自己PRを紹介します。

「離職者も多く、原因をメンバーから個別にヒアリングしてみると、チームマネジャーとメンバーとの心の距離が離れていることが原因だとわかりました。その問題点について、マネジャーに現状の問題点とメンバーにどのようにコミュニケーションをとって欲しいか、そしてコミュニケーションによってどんな効果がありそうかの話をし、チームのビジョンや個人のビジョンについて話しあう会合を開催。お互いに本音で語り合う場を設けました。
チームビジョンはこれまではトップダウンで作られるものでしたが、ボトムアップで提案があがるようになっていきました。上司は部下は提案をしないと困っていて、部下は上司は独善的に決めると思っていたのです。個人ごとのビジョンが上司、部下、同僚で共有されてからは、お互いに相手が何を目指しているかがわかるようになりました。その結果、全体のコミュニケーション量が増え、情報共有が盛んになり、結果として業績も10%向上しました」

というようになります。

この自己PRから、チームの状況を客観的に見ることができ、改善に向けた行動がとれる人であることが伝わります。次のリーダー候補者になる可能性も感じてもらえるでしょう。

間接部門にとっては、定量的にアピールするところが少ないことが多いので、定性面のアピールの種類を増やしましょう。
 

自己PRのNG事例と正しい例文

自己PRのNG事例と正しい書き方を解説します。

■ 何がどのくらい実績があるかわかりづらく、抽象的な表現
(例)
「仕事の質を上げるために、多くのカウンセリングをし、粘り強い交渉を行いました。また、量が増えた分、仕事のスピードをアップするように、自分の業務を見直し、効率化をはかりました」

(修正後)
以下のように定量的な数字を入れましょう。
「仕事の質を上げるために、月平均20本程度のカウンセリングを30本まで増やし、粘り強い交渉を行いました。また、1.5倍に量が増えた分、仕事がスピードアップするように、自分の業務を見直し、効率化をはかりました」

■ 課題があった際に、具体的にどう動いたのかが明記されていない(本人の貢献度がわからない)
(例)
「離職者が多く、チームメンバーの意思がバラバラだったことがわかったため、密なコミュニケーションをはかり、その結果として離職者が減少した」

(修正後)
以下のように具体的に何をやったかを加えましょう。
「離職者が多く、チームメンバーの意思がバラバラだったことがわかったため、週1回のブレスト会を実施し定例化させました。ファシリテーター役を自らすることで全員が発言するよう促し、お菓子などを持ち込むことで話しやすい雰囲気をつくりました。結果的に風通しのよい雰囲気が部署内に生まれ、その結果として離職者が減少した」
 

自己PRを書くときの注意点

内容が良くても、ちょっとしたことでマイナスになることがあります。以下のような事にも注意をしましょう。

■誤字脱字がある
誤字脱字対策としては、必ず、推敲をしたり、他人にチェックしてもらったりすること。当然ですがミスがあると読む気がなくなります。

■文字が多すぎる
自己PRは職務経歴書とセットで提出することが多いため、A4で2枚から3枚程度が一般的。それ以上の枚数になると長いと感じます。職務経歴書は2枚、自己PRは1枚程度にし、合わせて3枚以内におさめましょう。

■文字が少なすぎる
A4で1枚にすら満たないという人がいます。第二新卒であっても職務経歴書とあわせて1枚は書きましょう。少なすぎるとやる気がないように思われる場合があります。

■会社ごとにカスタマイズしていない
他社へのアピール内容を変えずに、提出する場合がよくあります。人材紹介会社に提出してある職務経歴書の自己PRの部分が、古いままで更新していないのです。

例えば、当初は秘書を志望しているので、そのことしか書いていない。現在は秘書以外も志望しているのに、秘書に絞って活動しているなどと記載しているといった矛盾点が出てきます。このようなことが起こらないように、会社ごとにカスタマイズして書いてください。面倒だと思うかもしれませんが、アピールがずれていると会う気がなくなります。

自己PRは数ある選考書類の中で、最もあなたのプラスとなる書類です。企業にあなたの意欲も伝わりますので、ぜひ上手に活用しましょう!

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