LANケーブルの種類と選び方を紹介

LANケーブルの種類や選び方にはいくつかの注意が必要

LANケーブルの種類や選び方を間違えるとつながらなくなったりするので気をつけましょう

ネットワークを組むには、LANケーブルやハブおよびルーターなどが必要です。

今回はLANケーブルの種類とその選び方について、ご説明します。ルータの選び方は「ルータ選びのポイントと注意点」をご覧ください。

<目次>  

LANケーブルのタイプは「ストレート」と「クロス」の2種類

ネットワークを組むには、LANケーブルが必要です。無線LANを組むにしても1台は有線で接続した方が設定の際に便利なので、LANケーブルは用意した方がよいでしょう。

LANケーブルには、クロスケーブルとストレートケーブルの2種類があります。ストレートケーブルはコンピュータとハブなどをつなぐときに使います。

クロスケーブルは、主に2台のコンピュータをケーブルだけで直結する際に利用します。かつては、ハブ同士など機器の接続に利用されましたが、最近のネットワーク機器にはAUTO MDI/MDIX機能が装備されているので、ストレートケーブルが利用できるようになっています。したがって、一般の方がクロスケーブルを必要とすることはほとんど無いといっていいでしょう。

筆者は一応、クロスケーブルを持っていますが、2台のコンピュータをケーブル接続する時以外には、ほとんど使いません。クロスケーブルは特殊なケーブルなので、一般の方が使うことはありません。また、旧型のハブで利用すると接続できないこともありますので、注意してください。
 

LANケーブルの「カテゴリー」に注意

LANケーブルには「カテゴリー」と呼ばれる種類があり、適合する規格や速度により対応するカテゴリーが異なります。

現在主流の光1G以上といった環境の場合に適合するのは、カテゴリ5e以上となっています。カテゴリ5eのeは、「enhanced」の略でカテゴリ5というケーブルより特性が優れていることを示しています。製品によっては、「エンハンスド カテゴリ5」と表示してある場合もありますが、同じものです。

最近はあまり見かけませんが、カテゴリー5のケーブルは、100Mbpsに対応するケーブルですから、光1Gといった環境で利用すると速度の低下を招きます。

このほかに、カテゴリ6のケーブルがありますが、こちらでももちろん結構です。価格は少々高くなりますが、通信速度や対ノイズ性能はカテゴリ5eより上となります。「LANケーブルが長い。」「ノイズ源の傍に配線せざるを得ない。」といった場合には、これら上位規格のケーブルを利用するとよいでしょう。

カテゴリ7のケーブルもありますが、シールドのあるSTPケーブル仕様になっていてシールドがコネクタの金属部分に接続されています。そのため、ネットワーク機器の筺体が電気的に短絡(ショート)する場合がありますので、トラブルなしに利用するには、ゼロボルトの基準点となる通信用接地(クリーン接地)が必要となってきます。家庭内で通信用接地を設けることは不可能に近いですので、トラブルを避けるために利用しない方がよいでしょう。

オーディオメーカーのlinnのサイトには以下のような記述があります。

LINN DS、DSMには、カテゴリー7などの、「シールドのあるSTP仕様のLANケーブル」ではなく、シールドの無いUTP仕様のLANケーブル(カテゴリー6、5e など)を 
お使いください。
シールドのあるLANケーブルを使用した場合、ルーター、NAS、PCなどのネットワーク機器、他のAV機器などとグラウンドが繋がり外来ノイズがDS/DSMに流れ込むことで、低域のつまり、中高域のキツさなど音質劣化の原因となります。 

 

LANケーブルのカテゴリーの調べ方

カテゴリが分からない場合は、LANケーブルに印字されているはずなので確認してみてください。
ケーブルの表示に注目undefinedCATとはカテゴリーの略。eはエンハンスド(優れているという意味)の略

LANケーブルの印字例。これは「カテゴリ5e」のケーブル。CATとはカテゴリの略。eはエンハンスド(優れているという意味)の略

   

LANケーブルの長さはどれくらい用意すればいい?

ケーブル長は、最高100mまでとなっていますが、それ以下でもあまり長い場合は途中にハブを経由させた方が信頼度が上がります。

とはいっても、一般的には長くても40~50mだと思いますので、その程度であれば1本のケーブルで大丈夫です。
 

多種多様なLANケーブル シーンで使い分け

ノートパソコンでも引き回しのしやすいケーブルなどもあるので、いろいろ探してみましょう

ノートパソコンでも引き回しのしやすいケーブルなどもあるので、いろいろ探してみましょう

最近は使い勝手を考慮した以下のようなLANケーブルが増えています。

・狭いところでも通すことができる細いLANケーブル。

・線の太さが邪魔にならない平たいLANケーブルケーブル。

・ノートパソコンでも引き回しのしやすい柔らかいLANケーブル

これらは標準的なLANケーブルと比べると強度的には弱いのですが、ほとんどの場合スペック的にはあまり変わらないので、必要に応じて利用しましょう。

ただし、細いケーブルはひっぱり強度が弱いので断線に注意しましょう。また、平たいケーブルを絨毯の下に配線しても断線の原因になります。
 

業者にLANケーブルを施工してもらったときの注意

最後に1つ注意を挙げておきます。それは、業者にLANケーブルを敷設してもらったときの注意です。

LAN専門の業者でない場合は、スプリットペアと呼ばれる誤配線で施工してあることがよくあります。スプリットぺアは、一応接続できるものの、「速度が出ない。」「1000BASEで接続できない」「100BASEなのに10BASEでコネクトしてしまう。」「何もしていないのに強制切断されてしまう。」といった症状で通信が不安定になります。おかしい場合は業者に確認してみてください。

スプリットペアに関しては、リンクを参照してください。

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