香港の市場・マーケットでは、現地の暮らしぶりが見える
高級ブランドもいいけれど、ワイワイ、ガヤガヤ賑やかなマーケットでの宝物さがしもエキサイティング! エネルギッシュな香港の下町パワーを感じることができるでしょう。どこのマーケットでも共通することですが、まずは値段交渉から! 店やその時の店員さんの気分などによってどこまで値切れるかは、運と忍耐力次第。この記事では、人気の市場を9つ厳選して紹介していきます!
値段交渉は交流だと思って楽しんで
<目次>
香港マーケットでの買物の心得
マーケットに繰り出す前に、まずはマーケットでの買い物の心得を伝授しましょう!- 20、50、100香港ドル札を用意する。クレジットカードは使えません!
- 同じ店で数を多く買うと、値引き度アップ
- 意地でも「安く!」と気合を入れずに、交渉を楽しむくらいの余裕をもって
- あまりにも値切りすぎると(例えば100ドルに対して、10ドルとか)相手にしてもらえない
- ブランド品はニセモノ率99.9%
- 交渉が成立しない場合、一度去るフリをする。追いかけてこなければ、それ以下の値段にはならない
- 人が多いので貴重品に注意
- 簡単な数字(20とか)を広東語で言えたら、好感を持たれてもっと値引きしてくれる可能性大。お店の人はみんな電卓を持っているので言葉が通じなくても大丈夫
さぁ、心の準備はできましたか? それでは「ペンディーラー(安くして)!」も覚えて、出発です。
絶対に行ってみたい夜市・女人街
人が多く狭いので、なるべく身軽で行きたい
緑やオレンジの派手な看板、その下で繰り広げられるお店の人と観光客のやりとり。これぞ「エネルギッシュな香港」という光景が繰り広げられる女人街。初めての香港旅行で、ここに立ち寄らない人はいない、と言っても過言でないほど観光名所と化しているマーケット。衣類、カバン、靴、アクセサリー……など女性が好きそうものを扱う店が並んでいます。なかには、セクシー下着や笑えるおパンツなんかもあったり。
この人たちはどこから来て、どこに行くのだろうか!?と思わずにはいられないほど、とにかく人が多い女人街! なので貴重品の管理には、絶対気をつけてくださいね。特に欲しいものがなくても、この雰囲気を体験できれば「来た甲斐があった!」と思えるはず。
一般に「女人街」で知られているこの道の正式名は通菜街。地図を見ても、女人街という道はないのでご注意を。これに並行する1本隣の道には、ナイキやリーボックなどのスポーツ用品店が並んでいて、こちらの賑やかさも負けていません。
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■女人街
アクセス:MTR旺角(モンコック)E2出口、徒歩3分
営業時間:16:00~23:00ごろまで
海風に吹かれながらのんびりスタンレーマーケット
カラフルな絵文字を書いてくれるおじさんもいる
女人街とは対照的な、静かな海沿いにある昼間のみ営業のマーケット。ビーチ沿いのレストランやカフェでは昼間からワインを楽しむ観光客の姿も。欧米人が多いため、彼らが好みそうなアジアンテイストの絵や雑貨が圧倒的多いのも特徴です。香港在住の駐在員や香港人ママたちも、質のよいリーズナブルなお値段の子ども服やパーティー衣装を求めて、わざわざ買物にくるほど。日本人が好むお土産は下着や靴を入れる刺繍の入った巾着。
海沿いを歩いて行くと、突き当たりにはレストランやショップが入っている、ムーレイハウスがあります。アフタヌーンティーのメニューを扱っているレストランもあるので、海風に吹かれながら午後のひとときを過ごすのはいかが?
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■Stanley Market
アクセス:セントラルのバスターミナルから260番(快速)もしくは6番
営業時間:11:00ごろ~18:00ごろ
セントラルのオフィス女性御用達、利源街(西と東)
100香港ドル札や20香港ドル札が使いやすい
別名「レーン」とよばれているこの通りは、地元の人が集まるストリート。衣類や靴をはじめ、下着やタオルなども売っています。オフィス街にあるので、ランチタイムを利用してちょっとストッキングや靴下を、と買いものにくる働く女性の姿も。子ども服や仮装の衣装もあるので、ハロウィンやバースデーパーティーにかけつけるローカルママたちもいます。
エスニックファッションの店などゆっくりと散策してみたら、気に入ったモノがみつかるかもしれませんよ。チャイナ服の携帯ストラップや刺繍の靴入れ袋などおみやげに喜ばれそうなものもたくさん。多く買う場合は少し強気で値段交渉してみて。
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■利源街(西と東)
アクセス:MTR中環(セントラル)D2出口、徒歩3分
営業時間:11:00ごろ~21:00ごろ
庶民的な灣仔マーケット
徒歩10分以内にはお洒落なバーもあるリートンアベニュー
利用者の8割以上は地元の人。ローカル体験をしてみたい人にはおすすめのマーケットです。衣類やおもちゃなどのほか、野菜や肉、乾物などが売っているので、夜ごはんの買い物をしているおばさんや家政婦さんも。他のマーケットでは交渉してもそれほど安くなりませんが、ここではどんどん交渉してOK。元気のいい店番のおばあちゃんは広東語オンリーなので、ジェスチャーなどを交えてやりとりしてみては? 住人気分に浸れるローカル色溢れるマーケットなので、帰る頃には自分もエネルギッシュになっていること間違いなし。
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■ワンチャイ太源街マーケット
アクセス:MTR灣仔A3出口、徒歩3分
営業時間:11:00~18:00ごろ
キッチン用品が揃う上海街
セイロのサイズもさまざま
台所用品が何でも揃ってしまう通り、上海街。シンプルだけどお洒落な四角いお皿など信じられないくらい安く手に入ります。実用的なもののほかに、部屋のインテリアとして使いたいものもあり。ガイドのおすすめは50香港ドル以下で買えるセイロ。でもお料理用ではなく、贈り物の包装用に使うのです。これにプレゼントを入れて贈ると、すっごく喜ばれます! 小物入れなどにも重宝しますね。
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■上海街
アクセス:MTR油麻地B2出口、徒歩2分
営業時間:10:00~20:00ごろ
心が和むフラワーマーケット
日本にはない珍しい花があるかも
この通りを散歩するだけで、幸せな気分になれるほど、元気をくれる花が美を競うようにたくさん並んでいるフラワーマーケット。日本の規則で、実物の生花は海外から日本に持ち込めないのが残念ですが、せめて写真だけでも。突き当りには鳥かごがたくさんぶらさがっている、バードガーデンもあります。
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■花墟道
アクセス:MTR太子(プリンスエドワード)B1出口、徒歩5分
翡翠を「見学」するならジェイドマーケット
高価なものは慎重に選びたい
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■玉器市場
アクセス:MTR油麻地(ヤウマテイ)C出口、徒歩10分
営業時間:9:00~18:00ごろ
見ているだけで楽しいハリウッドロード
ウィンドーのディスプレイをみるだけでも楽しい
本物の骨董品屋が並ぶ通りで、まるで博物館のよう。周辺にはおしゃれなカフェや雑貨屋もあります。時間があれば、並行してあるキャットストリートにも足をのばしてください。何に使うのかよくわからないレトロなガラクタが多いのですが、そんなガラクタの中に思わぬ掘り出し物が眠っているかもしれませんよ。
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■荷李活道
アクセス:MTR上環(ションワン)A2出口、徒歩10分
営業時間:11:00~19:00ごろ
情緒あふれる石畳ポッティンジャーストリート
どんどん上っていくとおしゃれなカフェやバーがある
石畳の階段の両サイドにお店が出ているポッティンジャーストリート。MTRの駅から歩くと上り坂なので、いい運動にもなります。大人用のパーティー衣装が多いので、仮装をする人が多い香港セブンスラグビーの期間中は特に大賑わい。ガイドが取材で訪れたときには、例えばデニム生地のかばんやチャイナ靴などが気になりました。見れば見るほど、掘り出しものを発見できそうな雰囲気。ゆっくりと、隅から隅までよく見渡して、歩いてくださいね。
「古き良き香港」が漂っているこの坂道は、香港スターが主演の香港映画の撮影にもよく使われています。世界で一番長いエスカレーター、ミッドレベルエスカレーターと並行しているので、体力に自信のない人はエスカレーターでハリウッドロードまで上り、そこから数分歩いてポッティンジャーストリートを下るという手もあります。角っこにあるコロニアル風のポッティンジャーホテルではエレガントな気分でお食事を楽しめます。
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■Pottinger Street
アクセス:MTR中環D2出口、徒歩3分
営業時間:10:00~20:00ごろ
香港人や香港在住者にとって、マーケットは生活の一部。雑貨や日常品を売っている通りの近くには、野菜や肉などを売っている市場もあります。新鮮なうえにスーパーに比べると安いので、毎日の食事に利用している人も多く、なかには高級車を横づけして買い物にくる人もいるとか。
食品を扱っている通りでは、当然のように鶏が店先に吊ってあったり、豚の各パーツや臓モノが置いてあったりするので、ソレ系が苦手な人は覚悟して歩いてくださいね。ホント、さりげなくありますから!
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