花組トップ時代
2002年 | 『あかねさす紫の花』中大兄皇子 *トップお披露目(博多座) |
『エリザベート』 トート *本公演トップお披露目 | |
2003年 | 『不滅の棘』エリィ/エロール |
『野風の笛』花井主水正義雄 | |
『琥珀色の雨にぬれて』クロード | |
2004年 | 『天使の季節』ギスターブ/ペスカトーレ |
『ジャワの踊り子』アリ・アディナン | |
『La Esperanza』カルロス | |
『天の鼓』井頭虹人 | |
2005年 | 『マラケシュ・紅の墓標』リュドヴィーク |
『I Got Music』春野寿美礼コンサート | |
『落葉のパレルモ』ヴィットリオ | |
2006年 | 『ベルサイユのばら』アンドレ(雪組公演特別出演) |
『Apartment Cinema』ウルフ | |
『ファントム』ファントム | |
『うたかたの恋』ルドルフ | |
2007年 | 『明智小五郎の事件簿ー黒蜥蜴』明智小五郎 |
『源氏物語 あさきゆめみし』光源氏 | |
『アデュー・マルセイユ』ジェラール・クレマン |
“春野寿美礼”を形容する言葉――
品格。凛。艶。神々しい。気高い。可愛い。嫋やか。
こぼれる笑顔。スミレの花。孤独と温かさの共存。
天鵞絨のようになめらかで光沢のある歌声。弛み無いスナイパー。
組替えの経験はなく、ずっと花組で過ごした花組っ子。
安寿ミラさん、真矢みきさん、愛華みれさんらのトップスターの元で育ちました。
下級生時代の花組には、元雪組トップ・朝海ひかるさん、月組トップ・瀬奈じゅんさん、雪組トップ・水 夏希さん、月組・霧矢大夢さんらがいて、いい意味でのライバル達と成長していった春野さん。
端正なルックスと気品ある存在感、そして抜群の歌唱力で頭角を現してきます。
バウホール公演初主演となった『冬物語』の富五郎。
慣れない日本物、コスチュームで誤魔化すことのできない江戸の世話物。仮名手本忠臣蔵の劇中劇もあるハードルの高い作品で、初主演とは思えない実力を発揮。二幕で演じた遊女・十六夜の艶姿、高音の歌も評判となりました。
翌年、明るく爽やかな青年の役から一変した『源氏物語 あさきゆめみし』の刻の霊を演じます。
妖艶でミステリアスで凄みのあるこの役の評価が、後の『エリザベート』、『不滅の棘』、『ファントム』などの当り役の誕生につながったと言えるでしょう。
2002年の『琥珀色の雨にぬれて』。この作品はトップ・匠ひびきさんのお披露目かつサヨナラ公演でしたが、次期トップに内定していた二番手の春野さんに大きな出来事が…。匠さんが病気休演のため、東京公演では主役のクロードを、そしてショーのほとんどの主役のポジションを代役することとなりました。