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白黒で集中力を引き出す!新しい知育教具(4ページ目)

2007年3月に発売された『白と黒のプレイングブック』(年齢別に全3冊、昭文社)は、親がその子にあわせた問題を考えて遊べる、ノート型の知育教材です。モノトーンのデザインもとてもおしゃれ!

執筆者:鈴木 宏枝

おすすめポイント親子で「楽習」

このシリーズは、いわば参加型の問題集です。学齢になる少し前に、スムーズに就学に結びつくような「お勉強」を考えるときに、その子どものレベルに合わせて、親が工夫し難易度を変えたり、その子が興味のもてるやり方で進めていけたりするメリットがあります。よくある問題集のような知育教材やドリルと違って、親と子どもが一緒に問題を考え、答えではなくプロセスを見ていけるところがいいなあと思いました。逆に、子どもを学ばせていくには、親の努力が肝心なわけですね。「解説書」では、「著者が自分の子供のためにつくった、手づくりの楽しく遊んで学べる"楽習ツール"が原点になっています」と説明されています。

また、子どもにへつらわないシックなデザインで、飽きがきません。一見、幼児が好みそうに思える様々な色がないため、シックでおとなっぽい印象を受けます。でも、その「静かさ」が逆に子どもの集中力を引き出します。デザインが美しく、図柄がすっきりしていますし、フォントもよく考えられています。B5版のノートほどの大きさですので、出先に持っていくことも簡単ですし、1冊で「はじめの一歩」が網羅されるでしょう。

ここに注意

ひとつ難を言えば、本文のタイトルが英語なので、「Count」「Number」くらいなら分かりますが、「Branch」「Drive」などとなると、どのような問題なのか分かりにくいです。大人は、実物を見て、解説を見て、予習してから子どもに問題を出すことが必須と思います。また、マーカーペン自体にあまり触れていない幼児だと、つるつるすべるところにペンを使って描く作業にまず慣れたり、ペンを服につけたりしないように注意させる必要があります。マーカーを消した後に出る黒くこまかいクズは、ティッシュでふきとると良いと思います。

また、幼児の知育分野はほとんどカバーされていますが、基本的には一分野1ページですので、プレイングブックだけですべてをこなすことはできません。あくまで、サブ・遊びとしてお使いになることをおすすめします。

キッズクリエイティブのサイトで、すべてのページ、問題やコンセプトを見ることができますので、どうぞご確認のうえ、活用されてくださいね。

<関連記事>
「ロングセラー とだこうしろうの知育絵本 子どもの好奇心に応える地図絵本」(幼児教育)2005.7.6

<関連サイト>
キッズクリエイティブ
「教材」(「幼児教育」おすすめINDEX)
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で絵本を見るAmazon で絵本を見る
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