テレビ/テレビの選び方

ワンセグテレビ選びは「色々使えて便利」で買うとダメ(2ページ目)

地上デジタルの帯域(フルセグ)の一部を利用して送出されているワンセグ放送を屋外やアンテナコードのない部屋で見られるワンセグテレビは行楽シーズンを盛り上げる楽しいアイテム。通勤を始め色々と使えるシーンがありそうです。『一台買ってみようかな』なんてお思いの方も多いはず。でも、こうした機器は使用目的とあなたの環境をよく考えて製品選びをしないとさっぱり役に立たなくなるからご用心。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

出かける際のお供に使うなら録画機能に注目

ご自宅で地デジが直接受信できるならば、ワンセグテレビは使えます。でももし、ご家族でレジャーに出掛ける際のお供に選ぶなら、必ず録画再生機能を持つ製品を選ぶこと。地デジのカバー率は都市部では高いものの、行楽地は現在でも必ずしもそうではないからです。

例えば、東京に近い代表的な観光地である、鎌倉市の市内部の大半、南足柄郡箱根町の湯本を除く大半の山間地域では地デジの受信ができません。私は鎌倉の住人ですが、CATVに加入しています。鎌倉市は何と二世帯に一世帯がCATVに加入している難視聴地域です。最近、中継施設が増えたので『ぼちぼち、映るかな?」と思い、最新のポータブルテレビで地デジ電波の状況を試しましたが、フルセグは2階でも受信不可、ワンセグはローチャンネルだけ映りました。

せっかく買ってレジャーのお伴に持ち出しても受信が出来なければタダの箱です。自宅で番組をあらかじめ録画しておくといいでしょう。内蔵メモリーで自己録再のみの製品と、SDカードを使って他自録再できる製品があるのでよく比較すること。


画質だけではなく、チューナーの性能もチェック
機能はいつどこで使用するかをよく考えて

次に、テレビとしての性能と機能です。ワンセグテレビの性能はチューナー部とモニター部に分かれます。基本的に液晶モニターの画面サイズが大きく、画素数が多いほど映像はきれいですが、全体のサイズも大きくなり、例えば通勤電車での携帯には不便。やはりいつどこでどう使うかによります。

一方、チューナー部の性能は、指標になるものが少なく、カタログで選びにくいので、販売店店頭などで実際に同じ番組を複数機種で同時視聴して比べて見るといいでしょう。

最後に、各種機能。バスルームでテレビを見る防水機能、FM/AMチューナー搭載、予約録画機能、早送りなど特殊再生、デジタルスチルカメラのスライドショー機能、内蔵充電池以外に乾電池が使えるか等が代表的です。あなたの使用目的を考えて選択すること。

次のページで、ワンセグテレビのもっとも代表的なソニーとパナソニックの製品を比較しながら紹介しましょう。


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