布おむつとエコロジー
子どもを取りまくすべての環境を考えて |
A.布おむつは一度買うと繰り返し使えるため、出るゴミの量が少なくてすみます。じゃあエコなのか?というと、その分、水や洗剤などを使うわけですから、環境全体への負荷を考えると紙おむつを使うのと変わらないという調査結果も出ています(イギリスの環境庁調査 ライフサイクルアセスメント報告書)。
「布おむつだからエコ」と理解するのではなく、さらに地球に優しい布おむつのあり方を考えてみる必要もありそうですね。おむつの選び方やお洗濯の仕方なども後半でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Q.カラフルでかわいい海外製の布おむつ。海外では布おむつは普及しているの?
A.布おむつが普及しているイギリスでの使用率は15~20%とのこと。ゴミ問題が深刻化するドイツのミュンヘンでは月額約5,000円の布おむつ補助が出ていたり、ゴミ埋立地問題に悩むイギリスでは補助金などの取り組みも行われています。実際のところ、海外の紙おむつは日本製紙おむつよりも高価で質が荒いこともあり、節約や赤ちゃんによりフィットしたものを求めて布おむつを使う人も多いようです。
臨機応変に工夫し、子育てにゆとりを!
布おむつライフは無理をせずに。辛いときは紙おむつを上手に使って |
A.布おむつを使うと決めたとしても、必ずしもいつも布おむつでなくても構いません。夜間や外出中は紙おむつを使うなど、紙おむつと布おむつを臨機応変に使い分けることで、ママもゆとりを持つことができますよ。布おむつに興味があるママは、まずは余裕があるときに少しずつから始めてみるのもよいと思います。
Q.ポリオ接種後に布おむつでも大丈夫?
A.接種後は1ヵ月ほど紙おむつを活用してみては。ポリオの接種後は赤ちゃんのうんちの中にポリオウィルスが排出されるため、ママの手に菌が移ってしまう可能性があります。おむつ交換後によく手を洗えば問題ないとされていますが、心配でしたらこの時期だけでも紙おむつで過ごすと安心ですね。
赤ちゃんのお肌が敏感などで、布おむつを使い続けたいという場合は、手洗いをきちんとすること、またおむつをしっかりと日光消毒して乾かすなどに注意してみてください。
Q.布おむつのお洗濯方法は?
A.まず、蓋付きのポリバケツを2つ用意しましょう。片方をうんち用として少し洗剤を多めにして用意し、もう片方をおしっこ用として少し薄めの洗剤を入れておきます。おむつが汚れるたびに、こびりついた汚れを軽く洗い流してバケツの中に浸けておくだけでOK。つけおき後にまとめて軽い手洗いすると汚れが大体落ちます。その後、洗濯機で洗いましょう。
アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)などを使うのも良いですが、使い続けるうちに生地をいためてしまう恐れも。石けんや重曹などを使って、なるべくやさしく洗うのが良いと思います。
Q.布おむつのおすすめは?
A.輪のおむつ、整形おむつ以外にも海外のおむつ、一体型おむつなど、布おむつにもいろいろな種類があり、メリット・デメリットはいろいろですが、ガイドのおすすめは使い勝手のよい輪型のおむつ。さらしよりドビー織りのものが肌触りも吸水性も良く、乾きやすくておすすめです。オーガニックコットンの素材にこだわった日本製のおむつ、メイド・イン・アースを次のページで詳しくご紹介しますね。