中に綴じ込まれた1枚1枚の紙を自由に加えたり外したりできる「システム手帳」。スケジュール管理や資料をカテゴリー分けしたり、ページの差し替えが自由にできる点で、とても便利な存在だ。このシステム手帳に不満を感じてその不満がこうじて新しいバインディング システムを開発してしまった人がいる。Matthias・Butterさん(以下マシューさん)がその人だ。
その開発はマシューさんが学生だった頃までさかのぼる。当時使っていたシステム手帳に彼はこんな不満を感じていた。
「システム手帳」への不満が発端となって生まれた「X47」。 |
「書くときにリングが邪魔だ。」
「リングがあるので、実際に書き込めるスペースが少ない。」
「分厚く、結構重たいので持ち運びも大変」
というものだった。
「システム手帳」に対して、いわゆる「綴じノート」というものもある。こちらはリングがないので、システム手帳のようにリングの煩わしさを感じることはない。しかし、中の紙がガッチリと綴じられているので、ページを差し替えるということができない。それぞれ一長一短がある。
この「システム手帳」の差し替えが可能な点、そして綴じノートの筆記のしやすさを併せ持ったものが、作れないだろうか。マシューさんは何年もかけ試作品をみずから作り 、その結果「X47」という画期的なシステムを考え出した。完成した時は、学校もすでに卒業し、会計士として働いている時だったという。
マシューさんはその新システムを世に広めるため、商品名である「X47」という会社を2003年に立ち上げた。