ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

隣の文具活用術 雑誌編集者編(3ページ目)

出版社PHPで雑誌「THE21」の編集をされている中村さん。編集というお仕事の中でどんな文具をどのように活用されているかをたっぷりとお聞きしてきました。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


ガイド:
私もまさに今こうして取材を行っている訳ですが、限られた時間で、情報をお聞きしながら書きとめるというのは結構大変ですよね。何か工夫されていることはありますか?

中村さん:
以前はノートの左上から順々に下へと書いていました。いわゆるごく普通のノートにとり方ですね。しかしこれだと、あとで見返した時にとてもわかりづらいんです。全ての情報が並列になってしまい、全体像というものが俯瞰しにくいんですね。そんな時、久垣啓一さんの「図で考える人は仕事ができる」という本を読んで、そこで紹介されていたキーワードを図で書いていくというのを真似ています。
PHP中村さんの文具活用術
相手が話すキーワードだけをメモしてそれらをつなげている。一見すると「マインドマップ」のようだが、これは違うと言う。

この方式を取り入れるようになってからは、あとの作業が格段にまとめやすくなりました。

それから、他に工夫していることとしては、取材中に思いついた質問などは、ノートの上の欄にまとめて書くようにしています。こうしておけば、取材中でも忘れることがありません。

ガイド:
さて、もう1冊の「記録ノート」にはどんな事を書いているんですか?

中村さん:
この「記録ノート」とスケジュール帳は、かたときも離さずに常に持ち歩いています。仕事中はもちろん、プライベートの旅行の時もです。さすがに妻からはいやな顔をされますが(笑)。

この「記録ノート」には、今後の企画に役立ちそうな情報、例えば新聞や雑誌の切り抜きなどを貼ったり、思いついたアイディアなんかを書いています

ガイド:
アイディアというと一般的には、メモパッドなどに書くことが多いと思いますが、中村さんは、ノートなんですね。

中村さん:
そうなんです。私はメモ帳は一切持ちません。以前は使っていたこともありましたが、メモだとどうしても、ノートへの転記をしなくてはなりません。それが面倒くさいですし、うっかり転記し忘れると、そのまま忘れてしまうなんてことになるからです。要はできるだけ情報を分散させたくないんですね。ですので、メモも含めてすべてこの「記録ノート」に書きとめています。
PHP中村さんの文具活用術
「記録ノート」には思いついたアイディアなどをどんどん書き込んでいく。

私の場合アイディアは大きく2つあります。ひとつは、今申し上げたような今後の企画に役立ちそうなものです。それから、もう一つが、やるべきことというものです。後者については、記録ノートではなく、後ほどご説明するスケジュール帳に書きとめるようにしています。
PHP中村さんの文具活用術
新聞や雑誌の切り抜きを貼るのにB5サイズはちょうど良いという。


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