使い込めば使い込むほど味わいが出るものと言えば、革が真っ先に思い浮かぶ。しかし、我々の身近にもうひとつ忘れてはならないものにジーンズがある。新品の状態ではどれも同じでも、それを穿くオーナーによって全く違う風合いになっていく。その変化の具合は革よりもむしろジーンズのほうが、大きく現れてくる。
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ヴィンテージジーンズ素材で作られた
携帯・シガレットケース 中でもヴィンテージ ジーンズは多くのファンを魅了している。そのヴィンテージジーンズの素材に注目して様々なアイテムをプロデュースしているのが、ヴィンテージ リバイバル プロダクションズだ。これまでヴィンテージジーンズ素材を使った財布やキーケースなどを製作販売してきた。そしてこの程、そのラインナップに名刺入れが加わった。
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ヴィンテージ リバイバル プロダクションズ
Visting CardCase「Beautility(ビューティリティ)」
ジーンズのある素材に注目
それがこのVisiting Card Case「Beautility(ビューティリティ)」。今回の名刺入れではヴィンテージジーンズの素材ではなく、また違ったものが使われている。それが「ストロング ファイバー ペーパー」と言われるものだ。この名前だけではちょっとイメージ出来ないと思うが、これはジーンズに切っても切り離せないもの。ジーンズの後ろにメーカーロゴなどが印刷されているパッチに使われている素材である。
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独特な優しい感触があるストロング ファイバー ペーパー。
驚くべき耐久性を持つストロング ファイバー ペーパー
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ジーンズでは見慣れている素材だが、
こうして他の商品で見るととても新鮮。
ジーンズのパッチ素材と言われば、その存在はもちろんわかるが、改めて、じっくり触ったことはこれまでなかった。パッチ素材と言っても、いくつか種類があり、今回のストロング ファイバー ペーパーは、その中でも最強を誇るという強者。とは言うものの名前にペーパーとあるように基本的に紙であるので、その耐久性がやや気になるところだ。しかし、我々の想像以上の力強さを持っている。例えば、同じ厚さであればヌメ革に相当するくらいの強さがある。また、皆さんもご存じのようにジーンズは洗濯機でガシガシと水洗いされるが、一般の紙の様に水に溶けて分解されてしまうこともない。さらには、ジーンズではあえて風合いを出すためにサンドブラストやハードウォッシュといったダメージ加工を施すことがあるが、そうしたものにもへこたれることのないという、紙でありながら強靱な素材なのだ。
それでいて、とても軽量というメリットも持っている。常に持ち歩く今回の名刺入れには、実はとても適した素材と言える。しかも、使い込んでいく程に、やや起毛してくるなど育てがいもある。