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風情のある世田谷線を乗り継いで
松陰神社前駅へ、渋谷から地下鉄で三軒茶屋に向かい、そこから通称チンチン電車と呼ばれる世田谷線に乗りかえる。トレードマークの発車時のあの「チンチン」という音はなくなり、代わりに「ピンポン」という電子音立てて、民家の建ち並ぶ間を縫っていく。
もう少し、乗っていたい気持ちを振り払って3駅目の松陰神社前駅で降りる。改札のない改札を通り過ぎると、渋谷の喧噪とは打って変わって、ゆったりと時間が流れている商店街が左右に伸びている。それを右方向にいくと、今回の目的地「DESK LABO」が右手に見えてくる。
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2007年11月にオープンした
ステーショナリーショップ DESK LABO
机まわりを楽しくしてくれる文具がいっぱい
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心地よいコンパクトさの店内。昨年の11月にオープンしたばかりの店内は、新築の家に入った時のような、ういういしい香りを残している。もとともとコンピューターメーカーで働いていたというオーナーの金井さんは、ある意味アナログ文具とは対極の分野に身を置いていたわけだが、大の文具好き。前々から独立をしたいという思いがあり、このDESK LABOをオープンすることになったという。
ショップコンセプトは、机の上を楽しくさせる文具を集めるというもの。3坪という決して広くないスペースだが、四角形というスッキリとした店内、そして壁など遮るものがないせいか、思っていた以上にゆったりとした雰囲気がある。私が取材している間にも、夫婦が来店されたが、それに伴い私がトコロテン式に押し出されることなく、3人が心地よく滞在することができた。そうした売場には、オーナーの金井さん、そして女性スタッフによりセレクトされた机周りを楽しくさせるものでいっぱいだ。
商品構成は文具を中心に、一部雑貨もおいてある。文具については海外モノが多く。特にドイツとチェコ製のものが充実している。