「アレッシィペンズ アルド・ロッシモデル」 左/ラ・クーポラ シルバー、ブラック 右/ラ・コニカ シルバー、ブラック 各8400円 |
そのアレッシィが2006年から三菱鉛筆とコラボレーションしてペンを発表しているのは、文具好きの皆さんならすでにご存じのことと思う。そこで今回は、その新作となるアレッシィ ペンズ アルド・ロッシ モデルをご紹介する。
アレッシィの定番のエスプレッソメーカーをペンに
ロッシがデザインし、ロングセラーとなっているエスプレッソメーカー |
その中の一人にイタリアミラノ出身の建築家アルド・ロッシ氏がいる。イタリアの巨匠建築家であるイグナチオ・ガルデラ、マルコ・ザヌーソのもとキャリアをスタート。建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞も受賞している。その彼が、アレッシィとコラボして作ったのが、「ラ・クーポラ」と「ラ・コニカ」というエスプレッソメーカーだ。
これはデザイン的な評価だけでなく、ビジネスの面でも非常に大きな成功を収め、同社の稼ぎ頭となったプロダクツでもある。建築家らしくエスプレッソメーカーのトップはイタリアの教会などにもよくあるドームスタイルをしているのが印象的だ。
しかし、アルド・ロッシは、1997年に不慮の事故で亡くなってしまう。彼は生前このエスプレッソメーカーをモチーフにしたペンも計画しており、そのスケッチを残していた。
彼が残したデザインをベースに、当時彼のもとで働いていたデザイナー、クロード・ズッバーがロッシの意志を引き継ぎ、三菱鉛筆とのコラボレーションによって完成へとこぎ着けたのだ。それが今回のアルド・ロッシモデルのいきさつである。
左/「ラ・クーポラ」。クーポラはドームという意味 右/「ラ・コニカ」コニカは円すいの意味 |
このペンエスプレッソメーカーをモチーフにしているということで、ペンには珍しく立てられるようになっている。一方筆記具としても、しっかりとこだわって作り込まれている。
次のページでは、「このペンの使い心地」をご紹介。