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ドイツ展示会レポート ペーパーワールド 2(5ページ目)

ペーパーワールド2008レポートの第2弾です。今回は、ファイロファックスをはじめドイツの老舗万年筆メーカーなどをご紹介します。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

ヴァルドマン(ドイツ)

今年で90周年を迎えるドイツのペンブランド「ヴァルドマン」。その90周年を飾るアニバーサリーモデルがメインに展示されていた。

ヴァルドマン
ヴァルドマン90周年記念モデルの万年筆
ヴァルドマンらしいスターリングシルバーに、これまで以上に細かな彫金を施されている。しかも、その彫金は普段はキャップで隠れるグリップ部分にまで及ぶ仕様。今回のモデルは万年筆のみで、インクは尻軸をねじる吸入式が採用されている。

ヴァルドマンの万年筆はこれまでカートリッジかコンバータのみだったので、唯一の吸入式となる。インク残量が確認出来る窓は無色透明になっているので、ブルーのインクを入れたらさぞかしきれいだろう。ペン先もこれまでのものよりも大きなものになり、ゆったりとした筆記が楽しめそうだ。

ヴァルドマン
左/クリップの先端にはダイヤモンドが輝く 右/本格的な吸入タイプ。インクの残量がわかるスケルトン窓
また、もうひとつ気になる新作が展示されていた。それは「DUO(デュオ)」というモデル。

ヴァルドマン
シャープペン(0.5mm)と黒の油性ボールペンを1本にまとめた多機能ペン「DUO(デュオ)」
ヴァルドマンのフラッグシップモデルに「エポック」というモデルがある。これは同社が世界で初めて開発した2色ボールペンとして有名だ。その「エポック」をベースに今度はシャープペンとボールペンを1本にまとめた、いわゆる多機能ペンが今回の「デュオ」。エポックのボディをベースにしているものの、シャープペンのノック機構を搭載したため後軸がやや長めに、そしてクリップのバネ式になるなどデザイン面でも多少の変更が加えられている。

ヴァルドマン
スクエアカットのセトラにピンクゴールドタイプも登場していた。シャンパンゴールドを思わせる淡い色のゴールドだった


ヴァルドマン
重厚なウッドケースからは出てきたのは……
と、一通りの新作を見せていただいた後に、ヴァルドマンの社長が、「これは日本では販売されないのだが」と前置きをして、大きな木製のボックスを取り出した。中を開けると、ブラックとシルバーのツートンの重厚感あふれる万年筆が入っていた。

ヴァルドマン
ポーランドを代表する指揮者「シマノフスキー」モデルの万年筆
これは、ポーランドだけで限定販売されている「シマノフスキー」というモデル。シマノフスキーとは、ポーランドを代表する指揮者のひとり。ポーランドで最も有名な音楽家と言えばショパン、そしてその次に位置づけられている有名な音楽家だそうだ。

昨年11月からポーランドで販売を開始したところ、ポーランド政府の目にとまり、現在では外交の際のプレゼントとしても使われているという。

プロバー(ドイツ)

プロバー
日本でもお馴染みのプロバー社
プロバーという社名よりも、「フィックスオン」や「ループ」といった商品名の方が馴染みがあるかもしれないこちらのメーカー。デザインと機能性を兼ね備えた商品は日本でも人気が高まっている。そのプロバーのブースには、同社の数々の商品のデザインを手がけてきたPETERさんがいらした。そのPETERさん自ら今回の新作をご説明いただいた。

今回のものは、「CLIC+CUT」というものだ。さすが、シンプルながら美しいデザインになっている。これは色々な商品のパッケージを簡単に切り取れるアイテム。中でも、CDなど特に薄くてはがしにくいフィルムパッケージを得意としている。使い方は、本体のフタをカチッと開けて、中にあるカッターではがしたいパッケージの角にあててスライドさせるだけ。もちろんCDだけでなく、どんな形でも対応可能という。ショップでの販売というよりも、企業のノベルティ用としてつかわれていくことを期待していると話してくれた。

プロバー
刃は内側にあるので、普段持ち歩くときは安全。キーホルダーにもなる


【本展に関するお問い合わせ】
メサゴメッセ・フランクフルト(株)
TEL.03-3262-8453
info@japan.messefrankfurt.com

来年のペーパーワールドは、2009年1月31日~2月3日ドイツ・フランクフルトで開催。

【関連リンク】
ペーパーワールド2008レポートのその1
ディプロマット オフィシャルサイト(英語)
Biellaオフィシャルサイト(英語)
ファイロファックス オフィシャルサイト(日本語)
オリジナルクラウンミル オフィシャルサイト(日本語)
ファーストカード オフィシャルサイト(英語)
ヴァルドマン オフィシャルサイト(日本語)
プロバー オフィシャルサイト(英語)
プロバー オフィシャルサイト(日本語)
PETER SCHARF氏オフィシャルサイト(英語)
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