ユーザーアンケートをもとに開発されたシステム手帳
オンライン セレクトショップ「スタイルストア」で商品が入荷すると、すぐさま完売になってしまう人気商品がある。KAKURAのA5システム手帳だ。
KAKURA A5システム手帳
カラーバリエーションはブラック・アンティークブラウンの2色 |
第1回目の企画会議は2007年の夏真っ盛りの8月に行われた。集まったメンバーは、スタイルストアのステーショナリーMD担当の山縣さん、商品の企画製作を担当するKAKURAの石原さん、そして私、土橋。私は今回、アドバイザーとして参加させていただいた。
会議は、まずスタイルストアで集計されたユーザーアンケートの結果を見ることから始まった。システム手帳を実際にお使いのユーザーの方々から様々な意見が寄せられていた。
その中で、私たちが注目したのは、
◇ システム手帳はリフィルの枚数が増えると、重くなってしまう。
携帯しやすい軽量なものが欲しい。
◇ ポスト・イットやカード、切手などを入れておくポケットが欲しい。
◇ ペンホルダーが細くて、お気に入りのペンがさせない。
◇ 万年筆でもにじまないリフィルが欲しい。
などだった。
サイズは、最も希望が多かったのがA5サイズだったので、すんなりと決まった。しかし、どんなシステム手帳にするかはなかなか難しい問題だった。ユーザーの意見を全て取り入れたものを作ろうとすると、あれもこれもという感じで、これまでと変わり映えしないものになってしまう。
一方では、軽さということも求められている。ただでさえ、A5サイズということで、重くなってしまいかねない。
その一見矛盾した両者をかなえる方法として、今回採用されたのが、システム手帳本体に備わっているポケット類などを切り離して考えてみてようというものだった。つまり、システム手帳は極限までシンプルに作って軽量化を徹底的に目指し、ポケットやペンホルダーは別パーツとして作ろうというものだ。
システム手帳本体からポケット類などを取り去って別パーツにした。こう見てみると、まるでシステム手帳の分解図のようにも見える。
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そのコンセプトを元に、今回のA5システム手帳は出来上がった。では、それぞれの商品の細部にわたるこだわりをご紹介しよう。