万年筆との相性もバッチリ
紙製品メーカーマルマンのこだわりがつまったルーズリーフ
ジウリスには専用の「ルーズリーフ ジウリス」が用意されている。この紙がとてもこだわりあふれたものになっている。マルマンの従来の紙が75g/平方mという厚さであるのに対し、このジウリスは96.4g/平方mもある。その数字が示すように触ってみると、一枚一枚とてもコシがあり、しかも表面も滑らかで筆欲がそそられる。以前、ISOT2007(国際文具紙製品展)でマルマンの方に取材した際、マルマンの中で、万年筆に最適な紙を選ぶとしたらお聞きしたら、真っ先にあげていたのが、このジウリスだった。
紙面は罫線タイプのみ。罫幅は7mm。罫線は細かなドットで描かれているので、自然な印象 | 特抄された厚口の紙。ルーズリーフはバインダーから1枚だけ抜き取って、カードのように使うこともあるので、この厚さはありがたい。 |
そこで、その真価を確かめるべく、万年筆で筆記をしてみることにした。いくつかの万年筆で書いててみたが、とても滑らかにペン先が進み、あわせてやわらかな書き心地も堪能できた。インクのにじみは見られず、マルマンの方がオススメするのもうなずける。
万年筆独特の滑らかな書き味が より味わえる紙質 | にじみは見られず、 しっかりとした筆跡が残せる |
紙の表面がソフトタッチであるせいか、どちらかというと、やわらかめなペン先との相性がいいようだ。このやわらか同士の組み合わせは、まるで真綿の上で書いているような心地よさが満喫できた。私の持っている万年筆での範囲だが、セーラー万年筆のプロフェッショナルギア(中字)、ペリカン スーベレーンM800の(太字)あたりがこの紙との相性が特にいいように感じられた。
ソフトなタッチの書き心地なので、
やわらかなペン先との相性は格別
やわらかなペン先との相性は格別
ルーズリーフというと、いくつものインデックスがあるので、普通のノートを使うときとはちょっと違って、ちゃんと使いこなさなければみたいな気構えが生まれがちだ。そうしたせいか、私自身これまでルーズリーフを気軽に使うと言うことがなかなか出来なかったような気がする。今回のジウリスは大人心を満足させてくれる色々なこだわりが満載されており、それでいて、A5サイズならファイルとルーズリーフをあわせても2,835円というお手頃な価格。最近の上装丁のノートなら2,000円くらいのものも結構ある。実は、それほど値段はかわらないのだ。ということで、ルーズリーフだからという意識はいったん取り払って、まずは普通のノートの延長線として気軽に使うのが良さそうだ。なにより万年筆での書き味は格別なのだから。そこからまず楽しんでみるのもいいと思う。そうしているうちに、次第に自分ありのインデックス管理なども生まれて行くに違いない。
マルマン ジウリス
■ファイルノート A4(30穴)3,150円、B5(26穴)2,625円、A5(20穴)2,310円
■ルーズリーフ A4 730円、B5 630円、A5 525円
■ファイルノート A4(30穴)3,150円、B5(26穴)2,625円、A5(20穴)2,310円
■ルーズリーフ A4 730円、B5 630円、A5 525円
*今回の記事でご紹介している画像は、すべてA5サイズ。
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ジウリス オフィシャルサイト
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