29カ国600社が出展し、
盛大に開催された。
盛大に開催された。
インテリアライフスタイル展という名前のとおり、出展製品は雑貨やインテリア用品、テキスタイルなどが中心になっている。もっとわかりやすく言うならば、ライフスタイルショップで販売されている商品が一堂に並んでいると思っていただくといいと思う。ご存知のように、巷のライフスタイルショップでも、ステーショナリーを置いているところが増えてきている。とりわけデザイン性の高いものが多い。そうした流れがあるからだろう、この展示会でも、素敵なステーショナリーをいくつも見つけることができた。
時を伝えることに徹したクロック
セイコークロック社で発表されていたシンプルな時計
テーマは「スタンダード」
テーマは「スタンダード」
今回の展示会で最も興味が惹かれたのは、セイコークロック社の時計だった。アナログ クロックとデジタル クロックがあるのだが、いずれもシンプルなデザインで、時計の本質的な役割である「時を知る」ということに徹した作りになっている。
アナログクロック
サイズは3種類。
大:31,500円、中:29,400円、小:26,500円。
カラーは黒・白・銀。
サイズは3種類。
大:31,500円、中:29,400円、小:26,500円。
カラーは黒・白・銀。
今回のシリーズは、「パワーデザイン」というプロジェクトの中で生まれたものだ。これは深澤直人氏の監修で、セイコークロック社、セイコーウォッチ社、セイコーエプソン社、3社のデザイナーが参加するワークショップである。
『アナログクロックの中で一番こだわったのは、文字盤のバランスの良さです。』とは、今回デザインを担当されたセイコークロック社の神谷氏。インデックスと針の太さと長さの組み合わせは無限大にあるが、その中で最もバランスのよい組み合わせを追及して、それこそ、スケッチでは0.1mmのレベルまでこだわってつくったと言う。
昔ながらの掛け時計を意識して、秒針はあえて1秒ごとにカチカチと動くタイプになっている。 | バーインデックスの角に微妙なアールを加え細部にまでこだわりぬいている。 |
文字盤に近づいてみると、インデックスの印刷はインクを盛ってやや膨らんだ状態になっており、針も平面ではなくやや曲面状に仕上げ、自然な立体感を生み出している。さらに、秒針は通常、重心のバランスを保つため針の後ろ側にシッポ(重り)を付けるものだが、今回は軽量素材のマグネシウムを使うことで、シッポのないすっきりしたデザインを実現している。神谷氏いわく、こうした時計の針でマグネシウムを使っているのは他にはないだろうということだった。
時を知る道具に相応しく、機能面では電波修正機能が備わっている。これは、日本の福島と九州にある電波送信所から発信される電波を時計が受信して時計の狂いを自動的に修正してくれるものだ。電池さえ入れればあとはメインテナンスフリーという便利さだ。
もう一方のデジタルクロックも、やはりシンプルなデザインに仕上げられている。
デジタルクロック
こちらもサイズは3種類。大:10,500円、中:7,350円、小:5,250円。カラーは黒と白のみ。
こちらもサイズは3種類。大:10,500円、中:7,350円、小:5,250円。カラーは黒と白のみ。
通常、こうしたデジタル時計をつくる際は、外枠の形状やサイズを先に決めてからデザインをするものだが、これは全く逆で、視認性の高いデジタルの数字を先に決めて、それに合う外枠をデザインしていったという。確かに、パッと見た時に、主役である時間だけが、自然に目に飛び込んでくる。
視野角が大変広く、どこから見ても時を知ることができる。 | 中・小サイズだけは、机などに置くためのスタンドが付属される。 |
一般に液晶時計というものは、斜めから見ると数字がどうしても見にくいということがる。しかし、これには高視野角対応の特殊な液晶が使われており、左右はもちろんのこと上下に対してもしっかりと時間が確認できる。
デジタルクロックというと、いろいろな機能が満載というものが多い中、今回のものには、時間以外にカレンダー、そして、小と中サイズについてはアラーム機能という必要にして最小限のものにとどめられている。
アナログ・デジタルクロックともに、8月下旬からインテリアショップの「アクタス」などにて発売される予定だそうだ。