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香りも愉しめる万年筆インク ink for man(2ページ目)

万年筆を使い始めると、こだわってみたくなるのがインク。今回ご紹介するのは、なんと香りつきのインク。今までとはちょっと違う万年筆ライフが愉しめます。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


「インク・フォー・マン」の魅力に迫る

この「インク・フォー・マン」はその名のとおり、男性向けに作られたインクだ。香水のビンを思わせるガラス製のしっかりとしたインクビンが付属されていて、まわりには、ぐるりとカット加工が施されているという手の凝りようだ。インクを入れておく容器ということを超えて、デスクアクセサリーの様に机の上で見て愉しむこともできる。

エルバン インク・フォー・マンエルバン インク・フォー・マン
まさに香水ビンのような
ガラス製ビンが付属
彫りの深いカット加工があるので、
光の加減により美しい輝きを
見せてくれる

キャップを開けてみると、すぐに香りが立ち込めてくるということはなく、しだいに香りが漂ってくるという自然さがある。

エルバン インク・フォー・マン
フタをあけると、ほのかな香りが立ち込めてくる

どんな香りかを言葉で説明するのは、料理の味を説明するくらい難しいが、しいて言うならば、大木を切り倒した切り株のみずみずしさあふれる木の香り、とでも言ったらいいだろうか。男性に相応しい爽やかな香りと言える。ちなみに、パッケージには、「ウッド&レモン」フレグランスと記させている。

万年筆にインクを充てんさせていると、ほのかな香りが漂い、とてもリラックスした気分になってくる。インクの充てんと言えば、私は必ずと言っていいくらい、手をインクで汚してしまうのだが、このインク・フォー・マンなら、手についたインクから香りがしてくるので、それほど悪い気もしない。

次に、このインクを入れた万年筆で実際に書いてみた。はじめのうちはあまり香りはしてこない。しばらく書き進め、ノートを1ページくらい書き上げた頃になると、いつの間にか自然な香りに包まれているのに気づく。

このさりげなさが、大人の男の香りのたしなみといった感じがして、とても心地いい。

インクの色は、ミッドナイトブルー、ブラック、バーガンディの3色。色は違っても、3色とも香りは同じだ。

実際に紙に書いたそれぞれの色あいを見てみよう。

エルバン インク フォー マンエルバン インク・フォー・マン
一般的なロイヤルブルーやブルーブラックとも違う独特な色あい。確かに真夜中の空を思わせるような色で、藍色や渋めの紺色に近い。
いわゆる一般的なブラックとさほど変わらない。定番カラーで香りつきというギャップを愉しみたい方にはおススメだ。

エルバン インク・フォー・マン
3色の中で個人的に一番気に入ったのがこの色。派手さを押さえた落ち着いた色味がこの香りに良く似合う。赤ともボルドーとも違う独特な色あいをしている。ちょっと紫っぽさがある。



>>次のページでは、「香りつきインクならではの色々な愉しみ方」をご紹介
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