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「LAMY」社長が語る、モノ造りの真髄(4ページ目)

ドイツの筆記具トップブランド、ラミー。「デザインは様式を表す言語だ」と語るラミーを率いる同社社長 Dr.ラミー氏に、ラミーにとってのデザイン、ペン作りへのこだわりなどをインタビュー。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

日本では、とりわけラミー2000の4色ボールペンが大変人気があります


ドイツ本国でよく売れているラミーと日本で売れているラミーのお国柄の違いと言うものはありますか?
    
Dr.ラミー世界的にラミーのデザインはクールだと評価されているようです。なかなか一言では言えませんが、世界的にラミーのデザインはクールだと評価されているようです。ヨーロッパで若い人たちに使っていただきたいとわれわれが思っているペンが、日本では大人の方々にも使っていただいたり、国ごとの違いは確かにあります。

ただ、日本の市場で特筆すべきことがあります。それは「ラミー2000」が非常に人気があるということです。特に4色ボールペンの売れ行きは群を抜いています。しばしば日本市場でも在庫切れの問題も起こしてしまうほどです。

今一緒に仕事をしている日本の著名なデザイナーの方に、なぜ、日本で「ラミー2000」がこんなにも売れているのかと聞いてみると、バウハウスの考え方、シンプルなデザインということが日本に人たちに受け入れられているからだろう。とおっしゃっていました。


先ほど、日本の著名なデザイナーというお話がでましたが、ラミーで初の日本人デザイナーを起用するのですか?
   
そのとおりです。具体的な発売時期などはまだ決まっておりませんが、私たちもとても楽しみしているプロジェクトです。現在、彼にはバウハウスという考え方と日本古来の禅を組み合わせたテーマで色々と考えてもらっており、大変熱心にこのプロジェクトを進めていただいています。

日本の禅などに大変精通しているデザイナーなので、「バウハウスと禅」そして「西洋と東洋の融合」というものが体現できる製品が世にだせるということは、ラミー社の今後の成長の中で、大変意味あるものだと期待しています。

  
先日、ドイツで”ペーパーワールド”が開催されましたが、ラミーの新作は発表されましたか?今後日本で販売されるものがありましたら、ぜひ教えてください。

Dr.ラミー例えば、「ピックアップ・マネージャー」という油性ボールペンと蛍光マーカーが一体化したペンがあります。以前あったピックアップの新しいデザインのペンです。

また、「ダイアログ2」という新製品もあります。今回はデンマークのデザイナーHolscher氏によりものです。以前はリチャード・サッパー氏でしたが、このダイアログは色々なデザイナーが今後もダイアログ3、4と展開していくことでしょう。今回の「ダイアログ2」では、「スイフト」とはまた違ったクリップの沈み込みを実現しています。
  
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