実用性もしっかり考えられたノート
読むだけでなく、書いてみるこのノート、そうしたストーリーを読んでもいいのだが、やはりノートの基本、書き込むこともしっかりと楽しみたい。24本のおしゃべりの文字と文字の間に、今度は自分の文字を埋めていくということになる。文字と文字の間に書くというこれまで体験したことのないことではあるのだが、これが思ったほどに違和感がない。ノートから30cmくらい目を離して書く分には、それらの小さな文字はほとんど気にならず、普通のノートとほぼ同じ感覚で書くことができる。
机に置いて、自然にノートに向かう限り、小さな文字はほとんど気にならない
パッと見は、ごくふつうのノートにしか見えないので、仕事用のノートとして使ってみてもいいと思う。会議の時などに、ちょっと退屈してきたら、その中のおしゃべりを読んでみる。となりに座った人からは到底その小さなおしゃべりの文字は見えないので、顔を近づけてノートをじっくりと見ているさまは、きっと仕事熱心な人にしか見えないだろう。。。
万年筆、水性ボールでの書き味が特に抜群
個人的にとても気に入ったのは、使われている紙。これがとても良く、ちょっとした画用紙と思うくらいのしっかりとした厚みがある。万年筆と水性ボールペンで書いてみたところ、これらのペンにありがちなにじみはほどんとなく、インクの裏写りもなかった。さすが、老舗ノートメーカーのコクヨだけあって、書き味もとてもよく、ノートとしてもかなりいい出来映えになっている。
ノートの新しい楽しみかた
ノートは書くものという固定観念が私自身にもあったが、こういう読むこともできるノートというのもとても楽しいと思う。まったく音のない静かな空間よりも、多少の音やざわつきがあった方が、なんとなく安心した気持ちになるものだが、このノートも、まさに人のおしゃべりに囲まれながら、文字を埋めていくことになるので、どことなく、心が落ち着く感じがしてくる。コクヨ mousu mousu ノート
1,600円 B5サイズ 144ページ
1,600円 B5サイズ 144ページ
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ガイド記事「ノート&手帳にこだわる Vol.1 木のぬくもりが味わえるノート」