創材 souzai 天然木ノート

ノートの表紙といえば、紙やプラスチック、革などいろんなタイプのものがあり、選ぶのが楽しいですね。今回ご紹介するノートはちょっと変わっています。表紙に天然の木が使われているのです。このノートは紙メーカーであるコクヨが新たにつくったブランド「創材 SOUZAI」のシリーズのひとつ。「創材」は、デザインだけでなく、質感や機能、美しさにもこだわった素材を使うことをコンセプトにしています。天然木というこだわり素材をまとったノート、その魅力に迫ってみたいと思います。




天然木の独特の風合い

創材 souzai 天然木ノート
天然の木ならではの木目は1冊1冊全く違う表情があります。
創材の天然木ノートには、チェリー(桜)、メープル(かえで)、ウォールナット(くるみ)など5種類が用意されています。今回、私はその中からチェリー(桜)を選んでみました。店頭では、パッケージに包まれていて、気づかなかったのですが、パッケージを開けてみると木のいい香りが立ち込めてきました。まるで切り立ての木のようです。ノートの外観はつなぎ目のない1枚ものの天然木でおおわれています。表面はちょっとザラザラしていて、自然の木ならではの独特の風合いがあります。1冊1冊違った木目のその表紙は世界に2つとない柄です。使い込んでいくに従い、味わい深い表情を見せてくれることでしょう。1枚しかない木目の柄に自分が使い込んだ証が加われば、手放せない愛着の1冊になるに違いありません。

創材 souzai 天然木ノート
木の表紙は弾力があり折り曲げることも出来ます。
創材 souzai 天然木ノート
0.2mmという驚異的に薄いツキ板を使用。
表紙が天然木ということで固い表紙をイメージしていましたが、そんなことはありませんでした。多少ハリはあるものの、手で簡単に折り曲げることが出来ます。ノートというものは、表紙がある程度曲がった方がページがめくりやすいものです。きっと、その点を考慮したのでしょう。ちょっと無理をしてきつめに折り曲げてみてもとても弾力があって、割れてしまうなんて事はありませんでした。木という固い素材を使いながら柔らかさ実現したその秘密は、ツキ板という素材にありました。ツキ板とは丸太のような自然の木をスライサーで1mm以下の薄い板状にしたものを言います。このノートでは、紙の表紙の上にそのツキ板を貼り合わせていたのです。このツキ板の厚みはなんと0.2mmという脅威的な薄さです。しかもツキ板と紙の間には特殊な接着剤が使うことで、折り曲げやすく、しかも割れにくいという機能を実現していたのです。


創材 souzai 天然木ノート
外観にはロゴマークなどが一切ないシンプルなたたずまい。
私が、このノートの中で特に気に入っていた点は、表紙などの外観に一切ロゴマークがないことです。メーカーとしては、作り手の証であるマークを入れたいところなんでしょうが、このノートにはそれらが見当たりません。商品名や社名よりも天然木の風合いを楽しんで欲しいという作り手の心遣いなのかもしれません。




天然木の表紙には上質の紙が似合う

創材 souzai 天然木ノート
シンプルな横罫線ノートながら、上質な紙が使われています。
表紙を開くと、いたってシンプルな横罫線ノートがあわられます。見た目は平凡ながら、紙質はかなりいいものが使われているようです。よく紙の質を1平米あたりの重さで表します。これを紙重量と言うのですが、一般に、これが重いほど紙質がよいとされています。このノートは紙重量はなんと90g/平米でした。80g/平米もあれば、かなりいい紙と言われていますので、この天然木ノートはその上を行っていることになります。紙質の良さは書き味にストレートに表れてきます。実際、紙ににじみやすい万年筆と水性ボールペンで筆記をしてみたところ、裏にインクが写ることはありませんでした。表紙を天然木にした斬新なノートですが、ノートの基本である紙質にもこだわりぬいた老舗紙メーカーとしての真摯な取り組みが伺われます。

天然木ならではの暖かなぬくもり、使い込むほどに自分色に染っていく風合い。そのひとつひとつを味わうことができる素敵なノート。この天然木のぬくもりが疲れた心までも癒してくれそうな気がしてきます。



創材 souzai 天然木ノート

  ■ コクヨ 創材 souzai 
     ノートA5ツキ板タイプ  1,260円
     (ビーチ、チェリー、メープル、ゼブラ、ウォールナット)
     総ページ数       120ページ

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創材souzaiオフィシャルサイト
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