毎年恒例の春の卒展
例年以上に多くの靴が集結した、サルワカ・フットウェア・カレッジの卒業作品展の風景です。今年の会場はライティングが大変凝っていて、靴の個性が一層引き立っていたように思います。 |
季節の変わり目を素直に感じられる毎年恒例の行事、みなさん何かお持ちでしょうか? 小生がそういうものの大切さを初めて知ったのは、大学生の頃。厳しい厳しい春合宿が毎年必ず千葉の岩井海岸であって(春なのに海岸。因みに夏合宿はスキー場)、その帰りにわざと遠回りして東京湾フェリーに乗ることでした。霞んだ海をただボーっと眺めながら、ああ、冬が終わる終わる……
流石にそこまで感傷的ではないものの、ここ数年、訪れる度に「もう春が来るんだなぁ」と思わせてくれる靴絡みの行事から、今回は作品を幾つかご紹介致します。我が国のビスポークシューメイカーの第一人者・山口千尋氏が代表を務める、サルワカ・フットウェア・カレッジの卒業作品展で披露された百足余りの靴の中から、小生が「あっ!」と思った靴達です。もう何の縁かはすっかり忘れてしまいましたが、この卒展は小生がただのお堅いサラリーマンだった頃から通わせていただいているイベントでして、2010年は3月12日~14日に恵比寿 SPAZIO1で開かれました。
今回ご紹介させていただく作品以外にも、仕上げの細かさや造形の美しさ、そしてアイデアの斬新さで驚かせてくれる作品は多々あったのですが、あくまで直感的にピンと来たものを選んでみました。また、これらは「商品」ではなく市販を前提としていない「作品」ですので、今回は通常の記事とは嗜好を違えて、敢えて詳しい説明はそれほど行わないことを、予めお断り申し上げます。ただ、そのどれもに、何か共通点があるような無いような…… それではいつもより少しだけ、気分をリラックスさせてご覧ください!
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