「履いたその日に汚れを落とす」のが理想!
異素材コンビの靴は、汚れが浅いうちにそれを取り切ってしまうのが肝心! 左:M.モゥブレィ スエードヌバックイレイサー \840。R&D。 右:コロニル ソフトクリーナー \1,470。エス・アイザックス商会。 |
薄色の起毛系レザーやキャンバス等の布地を併用した「異素材コンビシューズ」は、欧米の古い写真や映画でも真夏の洒落者の足元には欠かせない存在。これをいつまでも美しく履くための最大の秘訣は、
「特に『異素材』の部分に付いてしまった汚れを、できるだけ早急に取る」
ことに尽きると思います。毎日履くような靴では正直ありませんので、お手入れも怠惰に考えがちですが、初期消火が肝心なのは一般的な革靴の場合以上かもしれません。
で、こういう時こそ正攻法をきちんと修めているか否かが、まずは大きなカギ! スムースレザーの部分はこのページの2:のようにクリーナーを用いるとして、異素材の部分は軽い汚れならこのページの3:と4:のように、起毛系レザー専用の砂消しゴムを用いるのが一番簡単かつ確実です。「異素材」が綿や麻等の布地の場合でも、これで擦れば大丈夫! 仮に専用のものが用意できなくても、一般的な砂消しゴムで代用は可能ですから、スムースレザーの部分はともかく、異素材の部分はちょっとした汚れはこれで履いた日のうちに落としてしまいましょう。
もう少しスッキリ合理的に、スムースレザーと異素材部分の汚れを一度に合わせて落としたい場合には、「コロニル ソフトクリーナー」が便利です。もともとはキャンバスシューズ向けの商品ですが、この種の異素材コンビシューズの汚れ落としも前提に開発されたもののようで、サドルソープやスエードシャンプーとは異なり、ムース状で水を用いる必要のないのが一大特徴。スポンジやブラシを用いて上手に扱えば、「異素材の部分にスムースレザーの色が移ってしまう」この種の靴の汚れを取る際に起こしがちなトラブルは、十分防げます。
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