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他の追随を許さない審美眼。SUN MOTOYAMA(2ページ目)

いつの時代も「本物にしか宿らない美」を追求する銀座の老舗・SUN MOTOYAMA。欧州そして日本から集う銘品の数々や心地良い接客から、顧客として「品性」を養うことができる、世界的に見ても希少になった存在です。

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

かかと部が踏める、多様に使えるルームスリッパ!

ファルファッラのスリッパ
イタリアの専業メーカー・ファルファッラ社のスリッパです。かかと部を包みも踏みもできる通称「アンコン仕様」が最も活かせる、ソフトなディアスキン製。一度履き出すと必ずや手放せなくなります。
皆さん「ルームスリッパ」なる言葉から、どのようなものをご想像なされるでしょうか? 家の中で履くあれですが、外履きの靴に一家言おありの方でも、室内履きとなるとそれほど頓着もなく、贈答品でいただいた布製のごくごく一般的なものしか頭に浮かばない方がほとんどではないでしょうか。でもSUN MOTOYAMAは、やはり流石です! その種の靴の逸品にもちゃんとお目に掛かることができるからです。

今回ご紹介するイタリアのファルファッラ(FARFALLA)社製のスリッパがその代表例です。この会社は1955年に創業したルームスリッパ専業の、いかにもイタリアらしい家族経営の小さなメーカーですが、通常のドレスシューズ並みに手作業を多用した丁寧な製品作りで欧米では大変高い評価を得ています。スリッパと言うと寿命はせいぜい2・3年の印象がありますが、ここの製品なら10年は軽く持つとも言われていて、ほぼ毎日身に付けるものとしては素晴らしい耐久性を誇ります。

上の写真のルームスリッパは、手袋等に多用され柔らかさには定評のあるディアスキン=鹿革でできたもの、しかもかかと部を包んでも踏んでも履くことが可能な通称「アンコン仕様」になっているのが特徴です。朝の忙しい時にはかかと部を踏んで室内を駆けずり回るもよし、夜長にじっくり読書にいそしむ際にはそこを包んで足元を落ち着かせるもよし、家の中での様々な場面に適応できる、極めて優れた製品です。また、日本でも近年ますます増加しているフローリング張りの部屋では、布製のスリッパだと足元に季節感が案外直接的に伝わってしまうのですが、このルームスリッパですと「夏は開放的に履いて冬は断熱性重視」のような使い分けができるので、そのような室内でも大変重宝するはずですよ!

かかと部が踏める=簡単に折れるということは、持ち運びが比較的簡単であることを意味しますから、海外出張が多い方の機内履きやホテル履きとしてもこのルームスリッパは正に打ってつけでしょう。デザインもシンプルですので、考えようによってはいわゆる「オフィスサンダル」の高級版として用いることも可能です。デスクワークに集中すると履いている靴のかかと部を踏んづけてしまう悪い癖をお持ちの方、これならば全く気兼ねなくそこを踏みつけられるので、大事な仕事に今まで以上に専念できること確実! いずれにしても室内で履くものにまで気を遣える方ならば、「スリッパ」の奥深さを実感でき、様々に活用できる靴であることは、間違いありません。

【Farfalla ルームスリッパ】
■色・素材 : 黒・茶。いずれもディアスキン
■サイズ : 40,42,44
■価格 : \31,500(税込み)


次のページでは、せっかくですから、SUN MOTOYAMAが今一番お勧めするスーツやジャケットについても見ておきましょう。このお店はやはり「本物」が解っています!
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