今までの欠点を克服した商品。

モイスチャライザー&ソールフォーム
ミンクオイルを革底のケアに用いる際の欠点を乗り越えた商品が、近年数々登場してきています。左:M.モゥブレィ ソールモイスチャライザー 1,260。R&D 右:コロニル ナノ ソールフォーム 1,365。エス・アイザックス商会。


前回はレザーソールのケアについて、汚れの除去と古典的とも言える水分・油分の補給方法についてお話し致しました。革底の靴がお好きな方でもお手入れまでされる方もまだ多くないでしょうし、ましてやメラミンスポンジなども登場したので、驚きながらお読みいただけたのではないでしょうか?

で、今回はその続き。レザーソールのケアにミンクオイルを用いるのは確かに有効なのですが、多量に用いると柔らかくなり過ぎて型崩れを誘発したり、表面が滑りやすくなることもあり、慣れるまでにちょっと気を付けなければならないのも事実です。だからでしょうか、そんな欠点を克服した商品がここ数年で各メーカーから続々と登場していまして、革底のお手入れが格段に簡単に、しかも確実に行える環境が整ってきています。

「M.モゥブレィ ソールモイスチャライザー」は、ミンクオイルのようなベタつきが残らないで仕上がるのが大きな特徴です。適量を塗って乾拭きして仕上げると、革底の表面に僅かに光沢が出て引き締まった印象になるのですが、だからといって決してツルっと滑りやすくなってしまうわけではありません。適度に油分と水分が補給されるゆえ革の柔軟性は確実に向上し、履いてみるとむしろグリップ力が少し向上したような良好な感覚が得られます。

一方「コロニル ナノ ソールフォーム」は、この分野での先駆者だった同社の「ソールトニック」の進化版。コロニルが近年得意とするナノテクノロジー技術を導入した商品の一つで、どちらかと言えば柔軟性以上に撥水性の向上に重きを置いたケア用品です。塗った後でも革表面の素材感があまり変化しないのも特徴で、路面の水が絶対に染み込まなくなるわけではありませんが、その浸透具合は未使用のものに比べ、確かに遅くなります。


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