男の靴・スニーカー/カジュアルシューズ

ガジアーノ&ガーリンングのニューモデル(2ページ目)

伝統と進取の精神が調和するガジアーノ&ガーリンングの靴に、カントリースタイルのものが登場しました。こちらも質実さを十分残しながら、「美しい線」に惚れぼれです! ちょっと早いけどご紹介しちゃいましょう!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

ツイードで3ピースが欲しくなるぞ!

ISHAM
こちらもガジアーノ&ガーリングの新作、Uチップの「ISHAM」です。ゴツ過ぎもせず決して軟派でもない絶妙な佇まいは、この種の靴がお家芸であるイギリスの靴の新たな方向性を示しているような気がします。もちろん革質も抜群! 詳細情報はこのページの下をご覧下さい。


続いてご紹介するのは、Uチップである「アイシャム(ISHAM)」。前ページの「ARRAN」と同じくダブルソールであるのみならず、防水・防塵性を増すためアッパーと細革(ウェルト)の間に革を縦に縫い込んだ「ストームウェルト」仕様となっています。アメリカントラッドのロングウィングチップが典型例ですが、この仕様にすると視覚上の重心がどうしても下がるため、通常は相当重厚な雰囲気が漂ってくるのですが、この靴も「ARRAN」と同様、落ち着いてはいるけれど必要以上に重々しい印象は受けません。

やはりこれも、アッパーに描き出される流麗な線のお陰です。モカシン縫いから踵に抜ける線に、一種の清潔なリズムがあるのがお分かり頂けるでしょうか? この線、ヒールの前端上で一端ストンと下降するのですが、それが再び上昇するポイントが、ちょうど「トップラインの甲から落ちてくる線」と「ヒールの前端」とを結ぶ位置にきちんと納まっているからこそ、そう思えるのです。構図的にあるべき場所にあるべきアクセントがあるので、その種の靴にともすればありがちな「堅苦しさ」だけでなく、デザインのみを重視した靴に頻出する「でしゃばった印象」や「わざとらしさ」も感じないのです。

とはいえイギリス靴のお家芸、カントリーシューズらしい雰囲気は満載! 昨今主流のラテン的な軽い雰囲気を持ったものとは見た目が全く異なりますから、できれば和製英語の「Uチップ」ではなく、現地風に「エプロン・フロント・ダービー」と呼びたくなる靴ですね。小生は以前にも書いたとおり、通常この種の靴をスーツに合わせるのは良しとしない頭のカタイ人間なのですが、この靴ならば3ピーススーツ、それも茶色とグレイと緑が混じったようなドニゴールツイード(Donegal Tweed)やソーンプルーフ(Thorn Proof)のような、ザクっと目の詰んだ生地でできたやつとウールタイで決めてみたい!

【Gaziano&Girling /ISHAM】
■色・素材 : モカ(スムースレザーカーフ)
■サイズ : 6 ~8 0.5サイズ刻み
■価格 : \197,400(税込み)
■販売店舗 : バタク ハウス カット 丸の内店
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング4F
TEL: 03-3287-5537
■入荷予定 : 2008年11月上旬


最後のページでは、今までのドレスモデルも、さらにバージョンアップ!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます