シツコイ汚れは、砂消しゴムで取る!
起毛系レザー用の砂消しゴムです。消しゴムですから、使うとこのように、削れます。 |
ひょっとしたら、もはや「砂消し」が解らない世代がいるのかな? 要は合成ゴムに研磨用の細かい砂を配合して固めたもので、以前はボールペンの文字を消すのによく用いられました。使い方は普通の消しゴムとまったく同じ。汚れたところにこれを押し付けて擦ると、消しカスに取り込まれて汚れが落ちるという、いたって原理的なしくみです。
研磨用の砂が入っている都合上、多少なりとも「削る」というアクションが加わるため、革を傷めない為には力を入れず用いるのがポイントです。皮革専用の商品のほうが材質はソフトなのでお奨めですが、ボールペン用のものでも代用は可能です。使い終わったら必ずブラッシングで、消しカスを取り除いておきましょう。
使用感が顕著に出てきたら、ワイヤーブラシでケア!
ナイロンと真鍮でできたワイヤーブラシです。ワイヤーは硬度があった方がブラッシングには効果的です。 |
このブラシ、大抵のものはメインの部分が真鍮でできていて、こちらはいかにも「ブラシ」と言う面持ちです。毛先を再び起こすパワーが強く、かつブラシ自体も長持ちするので、真鍮は硬くてコシのあるものの方がお奨めです。起毛の状況によってはスナップを効かせてブラッシングすると効果的な場合もあり、それができるためにもしっかり弾力のあるものの方が良いです。
革へのダメージを考えると柔らか目のものほうが良いような気がしますが、それだと起毛の回復力が劣りますし、また先端が丸くなったり拡がったりしがちで、ブラシ自体の耐久性にも劣ってしまうのです。また、革の裏面(肉面)を起毛させたスエードだろうが革の表面(銀面)をそうさせたヌバックだろうが、起毛系の革は製造工程で既にヤスリがけが行われていますから、実は見た目ほどヤワな奴ではなく、毎回でなければハード目なものを用いたとしても別に影響はありませんよ。要は適材適所です。
ブラシ以外に実は大切なことについては、
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