イヤーモデルはプレーントウ!
トレーディングポストの2007年イヤーモデル・内羽根式プレーントウ。つま先の独特なシェイプは、洗練さと同時にどことなく奔放さも感じます。 |
東京を中心に全国に7つの店舗を構え、「セレクトシューズ・ショップ」と言う新しいジャンルを日本で確立したと言っても過言ではない名店、通称「トレポス」ことトレーディングポスト。今回はここの2007年春の新入荷から、小生がオオオッ! と気になってしまった靴を4点ご紹介致しましょう。
まずは上の写真、オリジナルのイヤーモデルから。トレーディングポストは2005年から、オリジナルシリーズで年間限定モデルを春に発表し、好評を博しています。05年はブラインドフルブローグ、06年はストレートチップでしたが、今年はこのような内羽根式プレーントウになりました。いずれも色は黒のスムースレザーで、鳩目回りを琴型に繰り抜くように縫製する「アデレイドスタイルの内羽根式」と言うのが、共通のポリシーです。
トウシェイプは過度なロングノーズではないものの、気持ち鋭角的ないわゆる「スマートラウンド」、またコバ回りも狭めとイヤーモデルらしく昨今のドレスシューズのトレンドを上手に取り入れています。特に注目したいのは鳩目回りから踝にかけてのステッチングのライン。まるで春の雲のような軽快なリズムが醸し出され、どことなく1950~60年代のフランスのドレスシューズのような洗練された雰囲気を感じます。
小生の「メンズシューズ基礎徹底講座」では、内羽根式のプレーントウは「畏まったイメージがかなり強くなる」と書きましたが、この靴はそのような固定概念を良い意味で覆してくれる奔放さを覚えます。これならばタキシードでもブルーデニムでも、難なく合わせられそうです。
【トレーディングポスト/#2007】
■色・素材 : 黒(スムースレザー)
■サイズ : 6~9ハーフ
■価格 : \36,750(税込み)
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