高次元に融合した、伝統と感性
ガジアーノ&ガーリングの内羽根式メダリオン付きアデレイドプレーントウ”Hayes”。シャープなクラッシックスクエアラストを用いたこの靴は、トニー、ディーン両氏お気に入りのスタイルの一つです。 |
ガジアーノ&ガーリングの靴で特筆すべきもう一つの点は、その「懐の深さ・広さ」です。スタイル的にはイギリス靴の伝統的な様式美は見事なまでにしっかり受け継ぎながらも、彼らの良い意味で若く、現代的な感性も巧みに表現されている点が、なんとも魅力的です。
だから、(小生のような!)ガチガチのトラッド靴を好む層が好意を抱くのはもちろんのこと、モード系の靴にしか今まで目を向けて来なかった方々にとっても、イギリスの伝統的な紳士靴に無理なく関心を持ってもらえる靴になれる気がするのです。その意味では大変貴重な存在です。
またパターンオーダーの木型に関しては、紐靴用では「スマートラウンド」「クラッシックスクエア」「トラディショナルラウンド」それに「ソフトスクエア」の4種類あります。それぞれレングスのみならずウィズも細い順にC・D・E・F・Gと豊富に選べますから、必ずや気に入ったシェイプを、今までの既製靴にないピッタリのサイズで選べるかと思います。
ここ数年、日本では紳士靴ブームと称して様々なドレスシューズが内外のブランドから紹介されてきましたが、それが結晶化したような靴が、何よりメンズシューズのイロハを歴史的に定めたイギリスから登場してくれたことを、個人的には嬉しく感じています。初めてのオーダー会だったにもかかわらず、主催したSTRASBURGOは東京・大阪の両店共々、情報を聞きつけた靴好きの方々で大盛況だったのも頷けます。今年の秋には、同店にてベンチメイドの代表的なモデルが、既製品として常時購入可能になるそうです(下記「註」をご参照願います)。
最後に、「どんな人に自分達の靴を履いてもらいたいか?」を尋ねたところ、二人からこんな答えが返ってきました。
「“Self Respect”を実践できる人」
直訳すれば「自尊心のある人」ですが、それ以上の意味を感じずに入られない、深い響きがそこにはありました。装いであれなんであれ、自分を的確に表現できる人は、同時に他人がそうすることに対しても、きちんと配慮ができるんですよね。以前にも書きましたが、彼らの靴にはその端正さ・凛々しさの中に、正しいだけでなく受け入れもし易い「モラル」を感じたのですが、その理由が、なんとなく解ったような気がしましたよ!
(飯野註)
上記のSTRASBURGOでのビスポーク並びにパターンオーダーの取り扱いは、既に終了しております。ガジアーノ&ガーリングのベンチメイド(既製靴)に関しましては、以下にお問い合わせ願います。
【お問合せ先】
■ FONTAINE BLEAU (フォンテンブロー)
TEL: 03-5459-0933
FAX: 03-5459-0448
HP: フォンテンブロー FONTAINE BLEAU
【関連データ】
Welcome to Gaziano & Girling Ltd(英語)
【関連リンク】
速報! 端正なガジアーノ&ガーリングの靴