必ずお手本になる、モラルあるスタイル

G&G Oxford
ガジアーノ&ガーリングの”SAVOY”。「ダイヤモンドチップ」と呼ばれるつま先の意匠は、19世紀末に大流行したものですが、今見るとむしろ新鮮に映ります。


さっそく作品を眺めてみると、どの靴も「プロポーションの良さ」が際立っているのに驚きます。普遍的でありながら、決して古臭くは見えない……。このあたりのさじ加減は、トニー並びにディーン両氏の豊富な経験が、見事に活かされていると言えるでしょう。ビスポークだけでなく、ベンチメイドの靴も大変優秀な職人が手間隙かけて作っていることが伺われます。

また、右斜め下の写真をご覧いただければお分かりの通り、いくつか用意された木型のシェイプも、どれも美しくかつ見ていて安心できるものばかり。好みのものは各自異なるかもしれませんが、本当に久々に出た正統派のイギリス紳士靴の顔立ちであることは間違いありません。

トウシェイプ
どのトウシェイプも、落ち着きがありながら現代性も兼ね備えます。
21世紀に入り、正統派の権化イギリスの紳士靴にも、かなりモードな輪郭を持つものが増えてきました。それ自体は決して悪いこととは思いませんが、合わせる服や履く人の体格、それに性格が無視され、ともすれば靴だけが目立ってしまい全体の調和を破壊するものが増えつつあるのも、残念ながら事実です。もちろん、その潮流をむやみに受け入れてしまう履き手の思慮不足も、問題かも知れませんが……。

普遍性と現代性を高次元に兼ね備えたガジアーノ&ガーリングの靴は、そんな現状に警鐘を鳴らす、モラルのある存在になれるような気がします。洗練されたスタイルの中にも、履き手と一緒に永い道のりをじっくり歩んでいってくれそうな「本物の落ち着き」、そして巷で流行る「キレイ目」とは全く次元の異なる、真の意味での「綺麗さ」を感じるのです。


日本本格上陸が待ち遠しい!

ビスポークの作品
クロコダイルでできた誂え=ビスポークシューズ。左右対称の革質が、靴作りの確かさを物語らせます。
さすがに誕生したばかりのブランドですので、我が国への本格上陸を含め、今後の展開は未確定の部分が多いようですが、この10月には早くもアメリカの主要都市でベンチメイド並びにビスポーク受注会を開催し、大好評を博したとのこと。滑り出しは順調です。

来春には東京でアメリカと同様の受注会を開催すべく、現在準備中だそうですが、待っていられない方は、ベンチメイドであれば電子メールでのやりとりを通じ日本からの注文も可能だそうですよ。

個人的にも、「これは絶対に、履きたい!」と久々に思わせてくれる既製靴なので、今後の動向に大いに注目したいと思っております。日本での受注会の情報等が得られましたら、必ず記事やメルマガにアップしますので、乞うご期待!

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