知る人ぞ知るショップ「ロエン」
知る人ぞ知るショップを中目黒に構えるロエンが6月17日、青山に2号店をオープンする。アルフレッド・バニスターでその名を知らしめ、東コレ常連組となったデザイナー、高原啓。彼が独立し、立ち上げたのが「ロエン」だ(シューレーベルの名前はヒロムタカハラ)。“流行りものにとらわれる事なく自分達の感じる「今」にこだわる”~「ロエン」のブランドコンセプトより~ ブランドコンセプトをそのまま体現しているロエンの靴(\69,000) |
自分の色を持っていないと履けない靴
そのとがりにとがった靴、僕には少々アバンギャルドに過ぎるけど、高原がかつて言っていた言葉にはひどく共感できた。「都会の人はそれなりにおしゃれだけど、みな、同じに見える。自分の色を持っていないと履けない靴がつくりたかった」
「はじめのころはこんな靴つくれるか、ってけんもほろろな職人の元に一升瓶片手に訪れて、思いを一生懸命話してました」
「日本のパイだけでは商売にならないなら、売り先を海外にも広げればいい」
有言実行、高原は自らスーツケースに新作を詰め込み、単身海外へ渡り、有名ショップのスタッフ相手に売り込んだりもした。
高原氏の世界観は、最高の素材と職人技によって一足一足の靴に凝縮される。すべて\48,000。 |
新レーベル「ギフチャークランプ」や新作シャツ類も
青山という立地への出店により、「ロエン」は間違いなく多くの人が知ることになるだろう。オープンにあわせ、セカンドラインともいうべき新レーベル「ギフチャークランプ」も立ち上げており、手にとりやすい価格設定を実現してもいる(高原さんがすごいのは、セカンドラインといえども彼の世界観が少しもぶれていないとこ。ファー使いのスニーカーなどささりまくりでした)。さらに、この春には万人に愛されるミッキーをモチーフにしたシャツ類をラインナップ。一部のファッション・ピープルの間ではすでに熱狂的に支持されている(ちょっとワルなミッキーがとってもかわいいのです)。
高原さんはコレクション通りのヒトで、要は一見怖い。だけど話すと、どこまでも優しい。このギャップがまた良くて、好きな業界人の一人。今回の「一歩」は自分のことのように嬉しいのです。
問い合わせ先:ロエンTEL.03-5725-6797
●ちなみに青山のショップ・アドレスは――。
港区北青山3-6-19・B1F