トゥモローランドというとその上品な雰囲気からレディスのイメージが強いけど、実はメンズも捨てたもんじゃない。とゆーか、靴好きなら押さえておいて欲しい店。そんなわけで、ここではもっと女性向けのネタを!という担当Pの忠告を無視し、まずはメンズを紹介。
今シーズン一番のニュースは、なんといってもトゥモローランド初のお目見えとなるクロケット&ジョーンズ(英)だろう。しかも展開するのは、“ハンドグレードライン”。元々コスト・パフォーマンスを考えたときには僕がもっとも押してるブランドだったのだけど、ニュー・ラインには色気が加わっている。“足元で表現するパリのエッセンス”を打ち出してきているメンズ・クロージングとしてはベスト・チョイス。フランネルのスーツなんかに合わせてもらいたいです。
これには少々解説が必要と思うが、クロケットは数年前にパリでスール・ムジュール(仏・注文靴の呼称)の工房を立ち上げている。そして、そのエッセンスを取り込んだプレタが“ハンドグレードライン”なのだ。蛇足ながら、担当バイヤーの中城さんはアイレットの数とか素材とか(撮影には間に合わなかったけど、チェック柄の布帛をあしらったホールカットが特にオススメとのこと)、それはモ~、こだわりを語り出したら止まらない。本当に靴が好きで仕方がないって感じで、目なんか子供のように輝いてる。靴以上に、僕は中城さんに参ってしまったのかも知れない。
次はアレッサンドロ・マリッリ。まだ30代前半の職人の手になるブランドで、彼はイタリアの某セレクトショップのス・ミズーラ(伊・注文靴の呼称)も手がける実力者。写真は何でもモンティカティーンとゆー温泉街をイメージしたラインとのことで、羽根のパターンなどに遊びが感じられます。
最後はステファノ ビ。写真は黒のスエードだけど、これまた撮影時に間に合わなかったベージュ・カラーが再び登場の中城さん一押し。すべてベージュで統一とのことで、ベージュのゴア(サイドのゴム)ってあんまり聞かないですよねっていったら、「そうなんですよ。探すのに苦労しましたよ」って嬉しそうに話してた。
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上:「クロケット&ジョーンズ」価格7万2000円(手前)、6万9000円(奥)
中:「アレッサンドロ・マリッリ」価格12万5000円(手前)、12万5000円(奥)
下:「ステファノ ビ」価格7万5000円
トゥモローランド丸の内店tel.03.5220.2391