TPOの意味とは?服装などでモラルが低いとみなされる理由
みだしなみができていないとモラルが低いと思われることがある。あなたは大丈夫?
みだしなみやマナーについて“TPOをわきまえることが大切だ”とよく言われる。この聞きなれたTPO、そもそもどういう意味なのか?TPOのTはTIMEで「時」、PはPLACEで「場所」、OはOBJECTで「目的・対象」(OCCASION「場合」と解釈される場合もある)という意味。つまり、「いつ、どこで、どんな目的・場面か」をよく知った上での服装や身の振る舞いをすることが重要だということだ。そして、TPOにそれらが相応しくない場合、しばしば社会規範を逸脱したモラルが低い人物だとみなされることがある。
服装や身の振る舞いがTPOに合わない場合、モラルが低いとされる一番の原因は、公共性の強い場所で他の人々に不快感を与えたり、その場の雰囲気を壊すような場合だろう。そのような場合、いくら高価なブランドの服を着ていても、また自分は満足していても、みだしなみ失格ということになるので注意したいものだ。
男性のTPOをわきまえない服装や身だしなみ例1
それでは、男性の場合、TPOに合わない服装や身の振る舞いとはどういう場合だろうか?ちょっとした不注意でついつい犯してしまうケースも含め、いくつか例を挙げてみたいと思う。この中にはあなたにも当てはまるケースがあるのでは?対策も考えてみたので参考にしていただきたい。
【TPOをわきまえない男性のみだしなみ 8つのケース】
電車の中での香水の匂わせすぎ
⇒香水は他人にも心地よいくらいに香るのがよい。自分でよく匂うようであれば、つけすぎの可能性が。満員電車やエレベーターの中で香水のにおいをプンプンさせると他人にはいい迷惑になることもある。また、食事の時には極力香りが匂わないようにしたい。
高級レストランでのカジュアルな服装(シャツ、サンダルなど)
⇒高級なレストランでは、とりあえずジャケットを着用したほうがよい。特に海外では、Tシャツやサンダルと言った服装では入れないレストランが多いので要注意。
会社での無精ひげや髭の剃り残し
⇒髭はきれいに剃るか、また、きちんと手入れして蓄えるようにしよう。無精ひげや髭の剃り残しのあるまま職場に行くことは、TPOをわきまえているとは言えない。仕事の評価に影響するかも。
男性のTPOをわきまえない服装や身だしなみ例2
フォーマルパーティでのカジュアルな服装(Tシャツ、サンダル、ジーンズなど)
⇒フォーマルパーティでは、ドレスコードを確認して相応しい服装で登場するのが正解。ドレスコードに合わないカジュアルな服装はその場の雰囲気を壊すことになる。
招かれたパーティでの派手すぎる服装
⇒結婚式の披露宴などではドレスコードを意識したいものだが、派手すぎず、品のよい服装にまとめることが大切だ。自分が主役のように勘違いしている派手な格好の人がたまにいるが、TPOには相応しいとは言えない。
公共の場で鼻毛などのムダ毛を露出
⇒処理されていないムダ毛はあまり美しいものではない。公共の場でそれを目撃した人は不快に感じて当然。毎日、鼻毛などのムダ毛の手入れを怠らず、細心の注意を払うのがみだしなみの基本。
公共の場での携帯電話
⇒劇場、電車・バスの中などの公共の場所で、携帯電話の着信音が鳴ったり、大きな声で会話をするのは居合わせた人にとっては迷惑になることがある。マナーモードを活用すべし。
カジュアルフライデーにゴルフの格好
⇒なぜかカジュアルと言えば、ゴルフの格好になる人がいる。会社ではスポーティな格好よりも洗練されたカジュアルウエアが相応しいTPO。
TPOにふさわしくない服装は罪ではないにしろモラルが低い
これらのTPOをわきまえないみだしなみの例は他にもいろいろあると思うが、まずは8つのケースを紹介した。読者の中には、身の覚えのある項目がある人も多いのでは?こうして考えてみると、みだしなみとは自分の身を正すことが目的なのだが、他人にも大きな影響を与えていることに気づく。結構自分では気づいていない間に、TPOに相応しくないみだしなみで周囲の人に影響を及ぼしていることもあるようだ。罪ではないにしろ、モラルが低いとみなされてしまう場合があるので注意しなければならないだろう。みだしなみは、もはや社会におけるマナーの一環。みだしなみによって自分のモラルの高さが試されていると思ったほうがよさそうだ。
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