レディファーストとは……起源はなんと女性楯⁉
レディファーストの起源には意外な真実が。歴史とは面白いものである。
日本の男には体裁の悪いのもの?
とは言え、現在の欧米ではレディファーストは男性の女性に対する当然のマナーとして定着している。ニューヨークに住んでいるとアメリカ人男性のレディファーストの徹底ぶりと彼らの自然な身のこなしには感心させられることが多い。しかし、日本の男性にレディファーストの話をすると、決まって「そんなキザなことできますか?」とか「いやいや、うちのカミサンは強いから大丈夫」などと曖昧な照れ隠しの返事が返ってくる。どうもレディファーストという作法は日本人の男性にとっては社会的体裁が悪いもののようだ。女性のお姫さま願望
お姫様願望のようなシンデレラシンドロームをもつ日本人女性は多いという。
レディファーストのあるべき姿とは?
ところが困ったことに、日本の女性はレディファースト願望がありながら、いざ優先的にエスコートされると恥ずかしがって拒絶する場合が多いのも事実。その点、アメリカの女性は堂々としている。車では男がドアを開けるまで待っているし、エレベーターでは当然のごとく男よりも先に乗り降りする。しかし、どんな些細なことでも必ず“サンキュー”と感謝を述べる。このエスコートを受ける姿勢と感謝の気持ちを伝える気遣いは日本の女性にもぜひ見習ってほしいことろだ。女性にはレディファーストを男女差別を助長するものと考える人がいるかもしれないし、男性には女性に誠心誠意尽くし、貢ぐことがレディファーストだと思っている人がいるかもしれない。しかし、レディファーストが作法である限り、そのマナーを授ける人、それを受ける人の両者が気持ちよくなるのが本来あるべき姿だろう。男性が女性のために重い荷物を持ったり、ドアを開けたりすることは、男尊女卑の考え方や下心ではなく、相手を思いやる気遣いのマナーとして行いたい。また、女性はその男性の気遣いに対し、たとえそれが些細なものであっても感謝の意を表してほしいと思う。そうすれば嬉しく思わない男はいないのだから。
簡単にできるレディファースト術7選
エレベーターで女性を優先的に乗り降りさせるのも立派なレディファーストだ。
■簡単にできる7つのレディファースト術■
女性に対しては、レディファーストとして次のような心遣いから始めてみよう。
1.タクシーでは優先的に乗せる。
2.ドアを開けて先にとおす。
3.エレベーターでは先に下りない。先に乗らない。
4.階段を下りるときや水溜りなどでは手を差し伸べる。
5.重い荷物を運ぶ。(しかし、ハンドバックまでは持つ必要なし)
6.レストランで先に席に座らせる。先に注文させる。
7.待たせて、映画のチケットや電車の切符を買う。
レディファーストと言えば、すごくハードルの高い難しいことのように聞こえるが実際はそうでもない。何も階段下りるときに女性を抱きかかえてエスコートする必要はないのだ。しかし、女性に対してちょっとした気遣いとやさしさを持つこと。そして、それを照れずに自然にできることがキーポイントだと思う。まだレディファーストを恥ずかしがっている人、ぜひ、今日からかみさんや彼女に実践してみて下さい。
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