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彼女が喜ぶレディファーストとは……簡単にできる7つの行動!

レディファーストってキザで面倒くさくて、難しいものだと思っていませんか? そんなことありません。今回は、簡単にできるレディファーストの方法を7つご紹介いたします。また、レディファーストの起源についても合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

首藤 眞一

執筆者:首藤 眞一

メンズファッションガイド

<目次>

レディファーストとは……起源はなんと女性楯⁉

レディファーストとは

レディファーストの起源には意外な真実が。歴史とは面白いものである。

欧米には誰もが知っているように“レディファースト”というマナーがある。僕もアメリカに住んでからこれについていろいろと学ばせてもらった。このレディファースト、日本ではフェニミズム的な意味にも解釈されているようだが、本来の意味は「ドアを通る時、椅子に座る時などに女性を優先するマナー(作法)」のこと。しかし、そのビックリする起源を知っている人は少ないだろう。もともとレディファーストは、中世ヨーロッパの騎士が敵から自分の身を守るために女性を楯として先行させたり、毒見をさせたことが始まりなのだそうだ。つまり、レディファーストの起こりは男尊女卑の考えに基づく行為だったと言える。
 

日本の男には体裁の悪いのもの?

とは言え、現在の欧米ではレディファーストは男性の女性に対する当然のマナーとして定着している。ニューヨークに住んでいるとアメリカ人男性のレディファーストの徹底ぶりと彼らの自然な身のこなしには感心させられることが多い。しかし、日本の男性にレディファーストの話をすると、決まって「そんなキザなことできますか?」とか「いやいや、うちのカミサンは強いから大丈夫」などと曖昧な照れ隠しの返事が返ってくる。どうもレディファーストという作法は日本人の男性にとっては社会的体裁が悪いもののようだ。
 

女性のお姫さま願望

お姫様願望のようなシンデレラシンドロームをもつ日本人女性は多いという。

お姫様願望のようなシンデレラシンドロームをもつ日本人女性は多いという。

それでは、日本の女性は男性から優先的に扱われることについてどう考えているのだろうか?彼氏や旦那に“無理やりやってよ”とは言えないけれど、“お姫様のようにエスコートされたい”という願望をもつ女性は結構いるのではないかと思う。シンデレラ・シンドローム(王子様のようにエスコートしてくれる男性の出現を待ち焦がれる幻想)をもつ女性は特に日本人に多いそうだ。そのことからも彼女たちのレディファースト願望の強さを想像するのは難しくない。おそらく、日本には欧米のように露骨に女性を優先する習慣がなかったために、レディファーストに対する憧れが強くなったのではないだろうか。
 

レディファーストのあるべき姿とは?

ところが困ったことに、日本の女性はレディファースト願望がありながら、いざ優先的にエスコートされると恥ずかしがって拒絶する場合が多いのも事実。その点、アメリカの女性は堂々としている。車では男がドアを開けるまで待っているし、エレベーターでは当然のごとく男よりも先に乗り降りする。しかし、どんな些細なことでも必ず“サンキュー”と感謝を述べる。このエスコートを受ける姿勢と感謝の気持ちを伝える気遣いは日本の女性にもぜひ見習ってほしいことろだ。

女性にはレディファーストを男女差別を助長するものと考える人がいるかもしれないし、男性には女性に誠心誠意尽くし、貢ぐことがレディファーストだと思っている人がいるかもしれない。しかし、レディファーストが作法である限り、そのマナーを授ける人、それを受ける人の両者が気持ちよくなるのが本来あるべき姿だろう。男性が女性のために重い荷物を持ったり、ドアを開けたりすることは、男尊女卑の考え方や下心ではなく、相手を思いやる気遣いのマナーとして行いたい。また、女性はその男性の気遣いに対し、たとえそれが些細なものであっても感謝の意を表してほしいと思う。そうすれば嬉しく思わない男はいないのだから。
 

簡単にできるレディファースト術7選

エレベーターで女性を優先的に乗り降りさせるのも立派なレディファーストだ。

エレベーターで女性を優先的に乗り降りさせるのも立派なレディファーストだ。

日本には、欧米のようなレディファーストの習慣や歴史的な背景はない。しかし、男と女が気遣いながらコミュニケーションする気持ちのよい作法ならば、日本でももっとレディファーストが徹底されてもよいのではないかとも思うのだ。そこで、日本の男性にも簡単に実践できるレディファーストの心得をいくつか紹介することにしよう。

■簡単にできる7つのレディファースト術■

女性に対しては、レディファーストとして次のような心遣いから始めてみよう。

1.タクシーでは優先的に乗せる。
2.ドアを開けて先にとおす。
3.エレベーターでは先に下りない。先に乗らない。
4.階段を下りるときや水溜りなどでは手を差し伸べる。
5.重い荷物を運ぶ。(しかし、ハンドバックまでは持つ必要なし)
6.レストランで先に席に座らせる。先に注文させる。
7.待たせて、映画のチケットや電車の切符を買う。

レディファーストと言えば、すごくハードルの高い難しいことのように聞こえるが実際はそうでもない。何も階段下りるときに女性を抱きかかえてエスコートする必要はないのだ。しかし、女性に対してちょっとした気遣いとやさしさを持つこと。そして、それを照れずに自然にできることがキーポイントだと思う。まだレディファーストを恥ずかしがっている人、ぜひ、今日からかみさんや彼女に実践してみて下さい。


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