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ストライプスーツの着こなし!洗練された印象を与えるためには

ストライプスーツの着こなし、またおすすめの作りのよいストライプスーツを紹介。無地にはない洗練された高級感があり、ビジネスの向上心をより高めてくれるはずだ。ここではストライプスーツの種類、それぞれの着こなしが与える印象も合わせて紹介する。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

<目次>

ストライプスーツの着こなし・おすすめポイントとは

 
ストライプスーツのおしゃれな着こなし方を解説
基本はネイビーのストライプ服地。エドウィンウッドハウスのDIGNITY。かなり高品質の服地です。撮影協力/羊屋。


はじめて買うスーツはたいてい無地だろう。電車の中でビジネスマンを見てもやはり無地が多い。

もちろん無地一筋というのもいいが、たまにはストライプのスーツを着てみるのも気持ちが変わっていいものだ。

ストライプスーツは無地のスーツに比べて、洗練された雰囲気が漂い、着ている人をワンランク上のステージに引き上げてくれるような気がする。

もちろんスーツの仕立てのグレードや形、服地の色、ストライプの太さや間隔、色によっても雰囲気は異なるから、アップグレードの差はあると思うが。

既製品のなかからお気に入りの似合うものを見つけられれば理想なのだが、探してもない場合は服地を選べるパターンオーダーやフルオーダーがおすすめ。

多くのバンチ(生地見本帳)から選べるので、似合うものを見つけやすい。
 

ベースとなる色はネイビーとグレー

 
ストライプの服地
少し明るめのグレーにピンストライプが入った春夏向けの服地。ジョンスォスター。撮影協力/アルデックス。

ストライプスーツも無地のスーツと同様にベースとなる色は、やはりネイビーとグレーだ。

グレーよりもネイビーのほうが、そして色が濃くなるほどドレッシーな雰囲気になる。

たとえばお堅い仕事の人はネイビーでも濃いめのほうが最適だし、自由業に近い人はライトグレー地のストライプスーツでもかまわないだろう。

また、春夏用なら少し明るめのグレーのストライプというのも清涼感があっておすすめ。

似合う、似合わないということも大切だが、職業を踏まえた上で、どう自分を見せたいのかを考えて慎重に選んでほしい。
 

ストライプの種類


ビジネススーツに適した代表的なストライプを紹介しますね。

オルタネイトストライプ
 
オルタネイトストライプ
交互に異なる色が配されるだけでお洒落に見える。撮影協力/Vick tailor

2色の異なった色のストライプが交互に配されたストライプ柄のことで、スーツだけでなくドレスシャツによく見られる。

単色使いのストライプに比べてお洒落で華やかさがあるが、ベースの色を濃いめのネイビーやグレーにすると落ち着いた感じなる。

ピンストライプ
 
ピンストライプ
ネイビーより明るめのブルー地のストライプ。ユーロテックスの春夏用服地Palm Beach。撮影協力/Vick tailor

ストライプが点線上になっているのが特徴で、太さはペンシルストライプより細め。

春夏物の生地に多く見られる柄で、洗練されたシャープな感じがする。

ネイビー地のピンストライプはドレッシーな雰囲気になり、エグゼクティブクラスの装いにぴったり。グレー地のピンストライプのほうがややカジュアルになる。

一概にはいえないが、あまり主張しないストライプなので、日本人に比較的似合うと思う。

チョークストライプ
 
チョークストライプ
秋冬の定番服地といっていいフランネル地のチョークストライプ。マーティンソン。撮影協力/ア ワークルーム


秋冬物のフランネルに多く見られ、テーラーが使うチョーク(チャコ)で線を引いたような太くて、輪郭がぼやけた線が特徴。

ネイビーのフランネル地に白のチョークストライプのスーツは、英国的な貫禄があり、エグゼクティブクラスの雰囲気が漂う。

若い人はグレー地にするか、ダブルブレストではなくシングルブレストにするといい。

ペンシルストライプ
 
ペンシルストライプ
鉛筆で書いたようなはっきりとしたストライプ。意外と個性的なので、ベースとなる服地の色やストライプの色などをよく考えて慎重に選びたい。

鉛筆で書いた線のようなストライプで、チョークストライプより細いが、はっきりしている。

ピンストライプより主張が強いので選ぶときは慎重に。
 

ストライプの幅・間隔・太さ

 
ストライプスーツの印象
はっきりと主張する、着こなし上級者のストライプスーツ(ビスポークスーツ)。撮影協力/イタリカジャパン

ストライプスーツといっても柄の種類によってずいぶん印象が違って見える。

上の写真はおそらくチョークストライプ。はっきりとしたストライプで、線同士の間隔も広め。そのためストライプが際立っている。

上質の服地と仕立てのよさによって、美しいドレープが出ているので、個性的ではあるがとてもエレガントである。

大柄の体型の人や、個性を出してもよい、あまり堅くない職業の人、ストライプ上級者に向いている。
 
ストライプスーツの印象
あまり主張しない控えめなストライプスーツ(ビスポークスーツ)。撮影協力/Vick tailor

上の写真はおそらくペンシルストライプ。あまりストライプが目立っていないので、少し色が加わっているかもしれない。

線同士の間隔はやや狭め。厳しい服装ルールがある職場にも最適なストライプといったところ。

ストライプはあまり主張していないが、無地とは違った洗練された雰囲気が伝わってくる。こちらも上質の服地が仕立てのよさによって生かされている。

じつはこれくらいおとなしいストライプのほうが、Vゾーンのコーディネートも楽なのである。彼は同系色でVゾーンをすっきりと見せている。
 
ストライプスーツ
このあたりが一般的にイメージするストライプスーツだろう。無地のスーツにはない楽しみがあるので一着ワードローブに加えてほしい。私物。

また、線同士の間隔もとても重要。主観的だが、細いストライプでさらに間隔が狭いと洗練、繊細、若々しさ、誠実な印象となる。

一方チョークストライプなどの線が太く、間隔が広いものは信頼感、権威、英国的、リーダーシップといった印象

ただしベースの服地の色がネイビーの場合とグレーの場合とでは印象も変わってくる。

最近では明るめのインクブルーのようなストライプもビジネススーツに加わってきたが、最初の一着はネイビーが無難だ。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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