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ユニオン・ロイヤルの靴工場見学!(2ページ目)

トレーディングポストのオリジナルやソフィス・アンド・ソリッドなどを手掛けるユニオン・ロイヤルの靴工場に行ってきました! なかでもボロネーゼ式グッドイヤー製法の靴は履き心地最高でおすすめです!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

ボロネーゼ式グッドイヤー製法(AUG製法)


ユニオン・ロイヤル
Trading Postオリジナルのエプロン・フロント(通称Uチップ)。ブラックラピド(NG)製法。価格3万5700円(税込)。お問い合わせ/トレーディングポスト青山本店

ユニオン・ロイヤルは、そんな長所の多いボロネーゼ製法(マッケイ製法とほぼ同じ)と、耐久性に優れるグッドイヤーを組み合わせた独自の “ボロネーゼ式グッドイヤー製法(AUG製法)”を考案し、以前から靴作りに採用してきた。

このボロネーゼ式グッドイヤー製法は、見た感じはグッドイヤーで作った靴に似ているが、もっと繊細な雰囲気に仕上がり、ボロネーゼ製法(マッケイ製法)と同じく軽くて、ソールの返りがいいのが特徴だ。

この製法もグッドイヤー同様に中物にコルクボードを入れているが、それほど厚みがないため沈み込みが少ないのだ。

つまり最初のフィット感が持続するというわけである。

ユニオン・ロイヤル
Trading Postオリジナルのエプロン・フロントのソールは、ラバーソールで有名な英国のダイナイトソール仕様になっている。ゴツい感じがしないところがポイント。

そんな独自の製法を作り出せる高度な技術力に賛同したのが、あのトレーディングポストである。

現在はコラボレーションしたブランド「Soffice&Solid」(ソフィス・アンド・ソリッド)と「Trading Postオリジナル」の一部を手掛けている。

グッドイヤーの靴のみが注目されてきた日本の既製靴だが、ボロネーゼ式グッドイヤー製法の靴がもっとメジャーになれば、これまで以上にフィット感にこだわる人も増えてくるだろう。

最新の木型について


ユニオン・ロイヤル
Soffice&Solid(ソフィス・アンド・ソリッド)のキャップトウ。6月中旬発売予定のプロトモデル。かなり細い木型を使ったモデルで、履き心地は最高です。ボロネーゼ式グッドイヤー製法。価格4万4100円(税込)

工場見学の後、新しい木型を採用した「Soffice&Solid」のサンプル(6月中旬の発売予定)を試着させてもらった。これがたまらなく履き心地がいいのだ!

これまでにない細い木型で、甲の低いボクの足にも吸い付くようなフィット感だった。

日本人の足=甲高幅広という考えはひと昔前の話で、甲の低い華奢な足の人が増えてきているのだ。それに対応した木型というわけである。

これは若い世代から支持されているトレーディングポストだから可能な木型といえるかもしれない。

ユニオン・ロイヤル
Soffice&Solid(ソフィス・アンド・ソリッド)のキャップトウを横から見ると、ほら、とてもエレガントでしょっ。デザインもいいです。

●Soffice&Solid(ソフィス・アンド・ソリッド)、Trading Postオリジナルのお問い合わせ先
トレーディングポスト青山本店
TEL.03-5474-8725
http://www.lifegear-tradingpost.com

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