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ユニオン・ロイヤルの靴工場見学!(3ページ目)

トレーディングポストのオリジナルやソフィス・アンド・ソリッドなどを手掛けるユニオン・ロイヤルの靴工場に行ってきました! なかでもボロネーゼ式グッドイヤー製法の靴は履き心地最高でおすすめです!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

ハンドソーン・ウェルテッド製法


ユニオン・ロイヤル
ハンドソーン・ウェルテッド製法は、溝を掘った中底にインナー、アッパー、ウエルトをすくい縫いする。

ユニオン・ロイヤルのオリジナルブランド「ユニオンインペリアル」も技術力の高さを感じさせるコレクションだ。

この名は以前イタリアのトリノで行われた国際芸術皮革製品コンテストに出品した際のブランド名でもある。

1972年、1973年、1974年にわたって、3年連続でオスカー賞を受賞し、さらにこれまで受賞した靴メーカーの中でグランプリに輝いている。同社の技術が世界の頂点に立った瞬間である。

ユニオン・ロイヤル
ユニオンインペリアルのダブルモンク(U1105)。ハンドソーン・ウェルテッド製法(九分仕立て)。日本製。価格3万7800円(税込)。お問い合わせ/ユニオン・ロイヤル

そんな重みのあるブランド名にふさわしく、同社の技術の粋を集めた靴コレクションなのだ。

製法はハンドソーン・ウェルテッド製法で、ウエルトとアウトソール(表底)を縫う“出し縫い”のみマシンで縫う、いわゆる“九分仕立て”だ。

グッドイヤー・ウェルテッド製法のように中底にリブを接着せず、溝を掘った中底にウエルトを直接縫いつけているため、中物(コルク)を薄くすることができる。

そのため沈み込みが少なくて、歩いたときにソールの返りが良く、履き心地がいいのである。

また、この製法は職人の手で行っているため完成まで多くの時間がかかり、どうしても高額になってしまう。

ユニオン・ロイヤル
ユニオンインペリアルのダブルモンク(U1105)のアウトソール。とうぜん出し縫い糸は伏せてあり、日本製は半カラス仕上げになっています。刻印が立派ですね。

ところが「ユニオンインペリアル」は中国の協力工場で生産を行うことで、価格をグッドイヤー並みに抑えることに成功。

中国製で2万9400円(税込)、国内の工場で生産(一部の工程を中国で生産)したもので、3万7800円(税込)という価格設定だ。

すべての工程を日本国内で行ったら10万円以上はしてしまう九分仕立てだが、この価格なら誰でも購入することができるだろう。

ユニオン・ロイヤル
ユニオンインペリアルのUチップ(U1103)。ハンドソーン・ウェルテッド製法(九分仕立て)。日本製。価格3万7800円(税込)。お問い合わせ/ユニオン・ロイヤル

●ユニオンインペリアル 
2万9400円(税込)中国製、3万7800円(税込)日本製(一部の工程を中国で生産)

共通/ハンドソーン・ウェルテッド製法(九分仕立て)、サイズ24~26.5cm、木型3E、甲革キップ、レザーソール。

阪急百貨店メンズ館、西武池袋本店、高島屋、三越などで取り扱っている。

商品のお問い合わせ先
ユニオン・ロイヤル
TEL.047-443-4192
http://www.union-royal.co.jp
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