黒のキャップトウ・オックスフォード・シューズ
トウの一文字に穴飾りを配したパンチドキャップトウ。モデルはサローネ オンダータのサルト(仕立て職人)水落卓宏氏。 |
もっとも正統派の靴は、黒のキャップトウ・オックスフォード・シューズ(ストレートチップ)だろう。
とくに伝統的な流れを汲むスーツを着たときに、これ以上の組み合わせを見つけることはできない。
最初に揃えるべき靴であり、上がりの靴でもある。
いっさい装飾のない、その無感情なまでの静寂さは、昔から冠婚葬祭に欠かせない1足といわれる所以である。
■黒のセミ・ブローグもおすすめ
メダリオンが美しい黒のセミ・ブローグ。トラウザーズのターンナップの幅も参考になります。モデルはGuild Hall by Takuya Kondo、Vick tailorの近藤卓也氏。 |
ただフォーマル色が濃厚なため、もう少しくだけた雰囲気をもつ黒のセミ・ブローグ(ストレートチップ・メダリオン)もおすすめである。
こちらはトウの部分にメダリオンを配したもので、フルブローグ(ウイングチップ)よりもドレッシー。
同じ穴飾りでもトウ部分のメダリオンではなく、パーフォレーションのみのタイプもある。ともに汎用性があるので、それぞれ揃えても役立つ。
基本的なことを少し述べておくと、外羽根式のものより、ドレッシーな内羽根式が基本である。
アウトソールはシングルのレザーソールであるべきだ。また、チャネル仕上げでないオープントラックのものでもかまわない。
そんなことにこだわるよりも、しっかりと手入れされているかどうかのほうが大切である。
アッパーには高級カーフを用い、形はロングノーズ過ぎず、ラウンド過ぎないものを選ぶこと。
適度にコバが張った英国の老舗ブランドのものが上品かつ上質でよい。
[関連リンク]
とても勉強になるので見てください。
↓↓↓
▼靴ガイド飯野さんのキャップトウの記事です。
▼靴ガイド飯野さんのセミブローグの記事です。