ナポリ生まれの珍しいシューズ
この秋から本格的に日本に上陸するDI MELLA。 |
「ディ・メッラ」(DI MELLA)という靴ブランドをご存知だろうか? 1880年代にナポリで創業したファクトリーブランドである。
日本には数多くのイタリア製シューズが入ってきているが、ナポリ製というのは珍しい。
規模は工場というよりも工房といった大きさで、20人ほどでシューズを作っているそうだ。
取り扱っているのは、イタリアやイギリス、フランス、スペインといった世界の良質シューズを提供しているワールド フットウェア ギャラリーである。
これまでカジュアルなモデルは展開していたが、秋冬から本格的なドレスタイプがラインナップされる。おそらく日本での展開は今回が初めてだろう。
写真のコレクションは「ディ・メッラ」とワールド フットウェア ギャラリーが共同で製作したラスト(木型)を使っている。
DI MELLAのドレスタイプの秋冬コレクション。7月末入荷予定。価格各5万5650円(税込)。問ワールド フットウェア ギャラリー神宮前本店 TEL 03-3423-2021 |
シルエットは適度なロングノーズで、先端はチゼルトウ。デザインはいわゆるパンチドキャップトウと呼ばれるストレートチップで、一文字状の穴飾りがとてもお洒落だ。
このブランドはマッケイ製法とブレイクラピッド製法を得意としていて、こちらはすべてマッケイ製法。
この製法はイギリスに多いグッドイヤーウエルト製法に比べて、履いて短時間で足に馴染み、ソールの返りがよい。また、柔らかく軽いといった特徴がある。
ただ外観からは華奢なイメージはなく、ソールも分厚いものを採用しているため、ビジネススーツに合わせてもバランスがよく、コーディネートしやすいだろう。
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