トップグレードライン、カントリー コレクションが存在した
チーニーのセールスマネージャーであるフィリップ・ウォルトン(Philip Walton)氏。プライベートでもチーニーしか履かないそうだ。ドライビングシューズのみチャーチとのこと。 |
フィリップ氏/チャーチは週3500足、年間16~17万足製造します。チーニーは年間10万足です。生産数はクロケット&ジョーンズと同じくらいだと思います。
イギリス国内および輸出シェアをいいますと、イギリス国内65%、日本15%、アメリカ10%、オランダ5%、残り5%です。
輸出だけ見ると日本は一番なんです。価格とクオリティ、デザインのバランスの良さが認められているのだと思います。
倉野/クロケット&ジョーンズは「ハンドグレードライン」がありますが、チーニーにもグレードの高いラインはあるのですか?
フィリップ氏/あまり注目されていませんがあります。ポール・スミス コレクションとザ ソブリンハウスの一部で展開しています。
カントリー コレクションのCAIRNGORM IIというモデル。これはレザーソールだがコマンドソールタイプもある。参考商品。※日本では販売していません。 |
倉野/(サンプルを手にしながら)チャネル仕上げで丁寧に作られていますね。こういう製品を見るとチーニーの実力がわかります。ぜひこちらをメインに日本で展開してください(笑)。
ところで、トリッカーズのカントリーのようなラインはないのですか?
横から見るとこんな感じ。ダブルレザーソールがなんともいいですね。トリッカーズのカントリーともひと味違います。アッパーがスコッチグレインレザーなので表情も豊かです。参考商品。※日本では販売していません。 |
倉野/とくにコレいいですね。ダブルレザーソールにアッパーがグレインですか。トリッカーズのカントリーとは違った魅力がありますね。
こんなコレクションがあることすら日本人は知りませんよ。ぜひ日本でも展開を。
後ろから見たところ。写真ではわかりにくいが、アッパーを内側に巻き込まないで、コバ側に出して糸で縫っている。昔ながらの製法らしく防水性を高めているとのこと。参考商品。※日本では販売していません。 |
フィリップさんの話では、英国での位置づけはクロケット&ジョーンズよりも少し下とのこと。これは価格設定が下という意味だったのか忘れてしまいました。
どちらにせよ、日本で思っているより、イギリス本国ではずっと格上なのである。これだけセレクトショップに引っ張りだこなブランドもない。
たしかにクロケット&ジョーンズやアルフレッド・サージェントもショップから支持されているけれど、ここまでの人気じゃない。
ただフレキシブルなブランドゆえ、エドワード・グリーンやチャーチのようにモデル名やラスト番号で覚えられそうにない(笑)。
もし気に入ったモデルを見つけたら迷わずに買ったほうがいい。後から探すのが難しいから。このように英国既製靴のなかでも稀有なブランドがチーニーなのである。
こんな素敵なコンビの靴もありました。これはサンプルでしょう。なので参考商品です。 |
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