モディファイラスト
店頭にはサンプルとなるシューズが並んでいる。このなかから好きなモデルを選ぶというわけ。 |
靴好きならHIRO YANAGIMACHI(ヒロ・ヤナギマチ)というブランドをご存知のはず。
シューマンの柳町弘之氏は、ロンドンの名門校コードウェイナーズカレッジで靴作りについて学んだ後、’99年10月にWorks on the kneesを構えている。
ヒロ・ヤナギマチの靴は、英国のビスポーク靴と同じように手縫いで仕上げられ、顧客一人一人のために木型を作るが、そのアプローチはさまざまだ。
樹脂製の木型に革を貼っていき、その人の足型に合わせていく。 |
その採寸したデータをもとに、ベースとなる木型に革をペタペタと貼っていき調整していく。こうして出来上がった木型をモディファイラストと呼んでいる。
修正箇所1箇所につき6000円の料金が加算されていくというわかりやすいシステム。人によってさまざまだが、両足で6箇所を修正する場合が多いという。
この場合6箇所×6000円=3万6000円となり、靴の定価が13万5000円~なので、3万6000円を加算した17万1000円~となる。
8~9割のお客さんはこのモディファイラストで済むそうで、2回目からは木型の加工代が要らないので13万5000円~ということになる。2回目以降はお得ということだ。
木型の保存はどうなるのか?
ワールド フットウェアー ギャラリー神宮前店の店内に工房が設けられているため、作業風景を見ることができる。けっこう明るい工房ですよ。 |
つまりベースとなる木型を何度も使いまわすことで、この価格設定でできるというわけ。