男の靴・スニーカー/靴関連情報

ヒロ・ヤナギマチのオーダーシューズ(2ページ目)

柳町弘之氏が手掛けるヒロ・ヤナギマチの靴を取材してきました! 一つ一つの工程に魂を込めた、まさに超絶技巧の世界です。どの靴を履いても合わない方にもおすすめ!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

フルスクラッチとは


完成を待つ靴
このように完成を待つ靴たちが並んでいる。
前述のモディファイラストでは対応できない方もなかにはいらっしゃるようで、その場合は木型をチャージしてもらう。

革を貼ったり、削ったり、一箇所につき6000円。木型のチャージ代が3万円なので、20万円をちょっと超えるくらいの価格だ。

さらに難しい足の場合は、パターンを新たに起こしたり、途中で仮フィッティングを行うなどの工程が必要となってくる。こういう場合をフルスクラッチと呼んでいる。

価格は木型のチャージ代、木型の加工代、フルパターンの製作代を入れたエクストラチャージで15万円。靴の価格13万5000円~に加算して28万5000円~となる。

2回目からは木型のチャージ代と木型の加工代が要らなくなり、フルパターンの製作代3万5000円と靴の価格13万5000円~が加算され、17万円~となる。


パターンの修正
新作? の靴を前に置いて、修正しているところ。マスターとなるパターン作りでしょう、たぶん。
フルスクラッチになると、一般的にいわれるビスポーク靴と同じ内容と考えていい。

8~9割の人はモディファイの17万1000円(ファーストオーダーの平均価格)~でOKだし、フルスクラッチでも28万5000円(ファーストオーダーの平均価格)~と納得できる価格設定だ。

この価格を高いと思う人もいるだろうが、たとえば日本でジョン・ロブの靴をオーダーすると60万円以上はする。

そのことを考えると、デザインの制約はあるものの1/3~1/2の価格でオーダーできるのだから、やっぱりお得感がある。


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